地震に強い建物にするために
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更新日:2006年10月13日
地震に対する建物の安全性は、建築基準法により構造基準が定められていますが、次の点にも注意しましょう。
地盤、基礎
- 敷地は以前、沼などを埋め立てたり、盛土をしている場合があります。よく地盤を調べ、その地盤に応じた基礎と建物にする必要があります。地盤によっては基礎を大きくしたり、杭を打つことが必要となる場合もあります。
- 木造の建物の基礎は、柱や壁の下に連続して設け一体の鉄筋コンクリート造とします。
- がけに近接する場合は、擁壁を築造するなどがけ崩れに対して充分な安全対策を講じることが必要です。
建物の形
凹凸とした複雑な形の建物は、地震の力が建物全体に均等に伝わらず、弱い部分に集中してしまうので被害を受けやすくなります。平面的にも立面的にも整形のほうが良いでしょう。
壁の配置
- 柱、壁はできるだけバランスよく配置し、建物の大きさや重さに応じた部材とします。
- 1階に車庫などの大きな空間があるピロティ形式は、地震に対して不利になるので、壁や筋かいを入れるようにしましょう。
- 木造では、筋かいや構造用合板を張った耐力壁は、建物の大きさなどにより必要量が定められています。しかし、必要量を守っても配置が悪いと倒壊や変形することがあります。耐力壁は建物の四隅に設けるとともに、バランスよく入れると良いでしょう。
接合
地震のときに基礎・土台・柱・梁・筋かいなどの接合部分がはずれて大破しないように、金物などで強固に固定します。
柱、床、屋根
- 柱は、屋根や上階の重さを支えているので、十分な太さのものを使います。また、上階の柱や壁は、なるべく下階の柱や壁の上に載せるように配置しましょう。
- 床や屋根は四隅に火打ちを入れたり、合板を張り詰めたりして全体がゆがまないようにします。
防腐、防蟻処理
雨水や湿気による腐れや白蟻(しろあり)などの害虫による被害対策のため、防腐防蟻剤の処理や、床下・小屋裏などの換気をよくしましょう。
維持管理
建物の完成後は定期的に点検を行い、壁のひび割れや雨漏りによる土台や鉄筋の腐食などに注意し、必要に応じて修理や改修を行い、維持保全に努めましょう。
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