混合ワクチン予防接種
ページ番号:630584095
更新日:2024年11月15日
令和6年4月1日から、従来の百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオ4種混合ワクチン(DPT-IPV)にHib感染症を加えた、5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)が定期予防接種となりました。
接種される方は、下記添付文書「保護者の皆様へ」をご確認ください。
保護者の皆様へ【DPT-IPV-Hib(ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ・インフルエンザ菌b型)予防接種】(PDF:780KB)
混合ワクチンで予防できる各種感染症について
ジフテリア
ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。感染は主にのどですが、鼻にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬吠様のせき、嘔吐などで、偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死することもあります。発病2~3週間後には菌の出す毒素によって心筋障害や神経麻痺を起こすことがあるため注意が必要です。
百日せき
百日せき菌の飛沫感染で起こります。普通のカゼのような症状ではじまります。続いてせきがひどくなり、顔をまっ赤にして連続的にせき込むようになります。せきのあと急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。熱は通常出ません。乳幼児はせきで呼吸ができず、くちびるが青くなったり(チアノーゼ)けいれんが起きることがあります。肺炎や脳症などの重い合併症を起こします。乳児では命を落とすこともあります。
破傷風
ヒトからヒトへ感染するのではなく、土の中にいる菌が、傷口からヒトの体内に入ることによって感染します。菌が体の中で増えると、菌の出す毒素のために筋肉のけいれんが起こり、病状が進行し治療が遅れると死亡することもあります。患者の半数は本人や周りの人では気がつかない程度の軽い刺し傷が原因です。土中に菌がいるため、感染する機会は常にあります。
ポリオ
「小児マヒ」とも呼ばれ、ポリオウイルスが人の口の中に入って、腸の中で増えることで感染します。増えたポリオウイルスは、再び便の中に排泄され、この便を介してさらに他の人に感染します。 ポリオウイルスに感染しても、多くの場合、病気としての明らかな症状はあらわれずに、知らない間に免疫ができます。 しかし、腸管に入ったウイルスが脊髄の一部に入り込み、主に手や足にマヒがあらわれ、そのマヒの一部が一生残ってしまうことがあります。
Hib(インフルエンザ菌b型)
乳幼児の化膿性髄膜炎、敗血症並びに喉頭蓋炎などの重い感染症の原因となっています。乳幼児の髄膜炎を起こす細菌はいくつかありますが、その6~7割程度をHibが占めていると言われています。日本では年間400人の乳幼児が発症していて、その過半数が生後4か月から1歳までにかかっています。感染初期には風邪などと区別がつかず、早期に診断するのはとても難しい病気です。また、近年には抗生物質の効かない菌(耐性菌)が増えており、治療が困難になってきています。
(注釈1)ヒブは冬に流行する「インフルエンザウイルス」とは全く別のものです。
接種対象者・回数
5種混合
生後2か月~生後90か月に至るまで(7歳6か月になる前日まで)
皮下注射または筋肉内注射により、計4回接種
標準的な接種期間は次のとおりです。
・初回接種:生後2か月から7か月に達する前日までに、20日から56日の間隔で3回接種
・追加接種:初回3回接種終了後、6ヶ月から18ヶ月に達するまでの期間で1回接種
※追加接種は、初回接種(3回)終了後、6か月以上の間隔をおく必要があります。
※令和6年3月31日までに4種混合ワクチンまたはHibワクチンどちらかの接種を開始している場合は、
原則、引き続き4種混合ワクチンとHibワクチンで接種を完了してください。
4種混合
生後2か月~生後90か月に至るまで(7歳6か月になる前日まで)
皮下注射により、計4回接種
標準的な接種期間は次のとおりです。
・初回接種:生後2か月から12か月に達する前日までに、20日から56日の間隔で3回接種
・追加接種:初回3回接種終了後、12ヶ月から18ヶ月に達するまでの期間で1回接種
※追加接種は、初回接種(3回)終了後、6か月以上の間隔をおく必要があります。
2種混合
11歳以上13歳未満
皮下注射により、1回の接種
標準的な接種期間:11歳~12歳に至るまで
予診票について
5種混合の予診票は、生後2か月になるまでに送付しています。
2種混合の予診票は、対象年齢時(小学校5年生頃)に送付しています。
令和6年度対象者には、令和6年3月25日に発送しました。
転入などで予診票がお手元にない方は、予診票発行の手続きが必要です。詳細は こちら。
令和6年2月以前に生まれたお子さまで、「4種混合ワクチンとHibワクチンをともに未接種の方」は、
お手持ちの4種混合ワクチンの予診票で5種混合ワクチンを接種できます。
医療機関にそのまま予診票を持参いただき、医師にご相談ください。
副反応について
主な副反応は発熱や発疹、接種部位の発赤、腫れ、しこりなどがあります。通常、数日以内に自然に治ります。
万が一、ショックやアナフィラキシー様症状、けいれん等の症状があった場合は、接種医に相談してください。
PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Readerが必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Adobe Acrobat Reader のダウンロードへ
お問い合わせ
感染症対策課
電話:03-4446-2643
FAX:03-5764-1524
メールによるお問い合わせ
大森地域健康課
電話:03-5764-0661
FAX:03-5764-0659
調布地域健康課
電話:03-3726-4145
FAX:03-3726-6331
蒲田地域健康課
電話:03-5713-1701
FAX:03-5713-0290
糀谷・羽田地域健康課
電話:03-3743-4161
FAX:03-6423-8838