地域力推進会議での鈴木区長あいさつ(令和7年10月2日)

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更新日:2025年10月2日

地域力推進会議での鈴木区長あいさつ(令和7年10月2日)

委員の皆様、おはようございます。

先月、秋分の日を過ぎた頃から、ようやく秋の涼しさを感じるようになりました。
秋は地域でさまざまなイベントが予定されており、皆様、公私ともにお忙しいことと思いますが、本日もご出席いただきありがとうございます。

それでは、区政の動きについてお話させていただきます。

1  令和7年9月11日 大田区豪雨について  

 この度の令和7年9月11日大田区豪雨により、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 発災当日は短時間で120ミリ以上もの猛烈な雨が降り、区内に初めて「記録的短時間大雨情報」が発出されました。区は、災害対策本部を設置し、区民の皆様に命を守る最善の行動をとっていただくため、田園調布四・五丁目、次いで呑川・丸子川の流域に「警戒レベル5 緊急安全確保」を発令しました。
 被害としては、雪谷地区を中心に浸水被害が350件以上、また、区内各所で道路被害が発生したほか、区施設についても86施設で浸水や雨漏りがありました。
 区は、発災直後から被災された方の生活再建に全庁をあげて取り組んでおります。発災翌日の9月12日に、雪谷特別出張所に「緊急災害対応窓口」を開設し、発災後、最初の週末となった9月13日・14日には上池上商店街の特設会場に、9月16日から19日までは本庁舎2階に、それぞれ臨時相談窓口を開設し、様々なご相談に対応いたしました。
 また、り災証明書の発行や、被災地域での災害ごみの臨時収集、家屋の消毒、被災者支援ボランティアなど、関係機関とも連携し、迅速な支援にあたってまいりました。
 さらに、災害見舞金について、支給額をそれぞれ引き上げたほか、住家の床下浸水や事業者の床面浸水等にも適用できるよう、基準を改定いたしました。被災された区民の皆様にしっかりと寄り添い、今後も必要な支援を継続してまいります。
 今回の災害の教訓を踏まえて集中豪雨に対する対策をしっかりと検討し、災害に強い大田区を実現してまいります。

2 令和7年第3回区議会定例会の報告について

 第3回区議会定例会が9月12日から10月10日までの会期で開催されております。今定例会には、令和6年度各会計歳入歳出決算、令和7年度大田区一般会計第3次補正予算案、条例案などの議案を提出し、補正予算案、条例案などの議案につきましては、原案どおり可決していただきました。
 補正予算でございますが、現下の行政課題に速やかに対応するための予算及び、第2次補正予算編成後に生じた状況の変化に速やかに対応するための予算などを計上いたしました。
 条例につきましては、大田区立池上会館条例の施設の一部の供用停止に関する条例の制定などをいたしました。
 また、令和6年度各会計歳入歳出決算につきましては、現在ご審議いただいているところでございます。

3 令和7年国勢調査における調査員従事のお礼とお願いについて

 去る10月1日を基準日とする令和7年国勢調査が進められております。
 自治会・町会の皆様には、国勢調査の調査員として担当調査区を巡回していただき、ありがとうございます。
 調査票の配布に引き続き、回答確認のリーフレット、督促状兼お礼状の投函と、まだまだご協力いただくこととなります。健康に留意して、調査活動を行っていただけますよう、改めてお願い申し上げます。

4 赤い羽根共同募金について

 「赤い羽根共同募金」は、終戦から間もない昭和22年に、戦争で打撃を受けた福祉施設の再建や戦災孤児、生活困窮者に対する支援として始まり、その後、法制化を経て地域福祉の推進に広く活用されています。
 区では、共同募金会の大田区協力会の事務所を大田区社会福祉協議会に置き、理事である大田区自治会連合会の方々に、協力会の委員として活動いただいております。私も、区長として東京都共同募金会の委員を務めております。
 皆様のご尽力のおかげで、昨年度は3,100万円以上の募金が集まりました。募金は、障害者施設や民間保育園などの団体に配分され、障害者施設通所者の社会生活適応のために実施する研修・訓練事業や施設利用者用の備品の購入などに活用されました。
 大田区では大田区では毎年、10月の1か月間を中心に募金にご協力いただいており、今年も10月1日から募金運動が始まりました。大田区の募金額は、ここ10年以上にわたり毎年、都内区市町村の中で最高額となっています。
 また、年末に行われる「歳末たすけあい・地域ふれあい募金」においても、都内で大田区が最高額となっています。
 募金活動にご尽力くださっている自治会・町会をはじめ、区民や企業・団体の皆様の地域福祉に対する温かいご厚志に、改めて心より感謝を申し上げますとともに、今年の募金活動に際しましても、これまで同様、特段のご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

5  令和7年秋の大田区交通安全運動のお礼について

 9月21日から30日までの10日間、秋の大田区交通安全運動を実施いたしました。「世界一の交通安全都市TOKYOを目指して」をスローガンに、各警察署をはじめとする関係機関や地域の皆様方に多大なるご協力をいただき、運動に取り組んでまいりました。
 自治会・町会の皆様におかれましては、多くの方々に啓発活動にご尽力いただきました。この場をお借りして、心よりお礼を申し上げます。
 平穏な生活を一瞬にして奪う交通事故を1件でもなくすためには、私たち一人ひとりが交通ルールやマナーを遵守することが非常に大切です。
 区では、今後も交通安全対策の強化に努めてまいりますので、皆様のより一層のご協力をお願いいたします。

6 OTAふれあいフェスタ2025の開催について

 本年のOTAふれあいフェスタは、11月1日(土)、2日(日)に開催いたします。今年で36回目を迎えるOTAふれあいフェスタは、地域のふれあいと交流をテーマに区内の団体・縁のある企業などの協力を得て、毎年多くの来場者でにぎわう区民まつりとなっております。
 今年も、大森ふるさとの浜辺公園、平和島公園、平和の森公園の3会場にて開催を予定しており、昨年に引き続きボートレース平和島については、改修工事中のため会場とは使用いたしません。
 各会場では、友好都市を含む各都市の特産品の販売、みこしパレードや国際交流団体等のステージイベント、大田区沿岸部の魅力を感じられるフェスタクルーズ、大田区商店街連合会にご協力いただいているごちそうストリートなど、多彩なプログラムをご用意しています。
 開催に向け、各関係団体の皆様に多大なご協力をいただきながら、現在準備を進めているところでございます。
 ぜひ、ご家族・ご友人お誘いあわせのうえ、ご来場ください。

7 郷土博物館企画展「高橋松亭×川瀬巴水」の開催について

 郷土博物館では、10月7日から企画展「高橋松亭×川瀬巴水~日本の技と美~」が開催されます。
 浮世絵の伝統技術を継承し、新作版画としてオリジナル作品の制作に着手した版元、渡邊庄三郎のもと、版画絵師として制作に携わったのが高橋松亭と、後に新版画で活躍する川瀬巴水です。二人は大田区に居住しながら、多くの作品を残しました。まさに、大田区の郷土絵師と呼ぶにふさわしい存在です。    
 企画展では、画業の最も充実した時期を大田区で過ごした高橋松亭と、同じく大田区に長く居住し、新版画の分野で制作をリードした川瀬巴水の作品を合わせて展示します。
 会期は11月24日までとなっております。ぜひ郷土博物館に足をお運びいただき、素晴らしい作品をご鑑賞ください。

8 川端龍子生誕140年特別展「川合玉堂と川端龍子」の開催について

 龍子記念館では10月11日から、日本画家・川端龍子の生誕140年を記念した特別展「川合玉堂と川端龍子」を開催いたします。
 昨年から今年にかけて、全国各地で生誕140年を記念した「川端龍子展」が開催されており、「会場芸術」を主張し、大画面に同時代的なモチーフを描き出した龍子の作品を再評価する熱が全国的に高まってきています。
 この度、龍子が自身の構想で設立した龍子記念館において、日本の自然や人々の暮らしを、詩情豊かに描いて名匠と称えられた川合玉堂との交流を紹介する特別展を、満を持して開催します。
 ほがらかな性格で洒脱なユーモアにあふれる玉堂と、情熱的で少し口下手な龍子との心温まる交流をお楽しみいただければ幸いです。
 会期は11月9日までとなっております。この機会にぜひ、龍子記念館に足をお運びください。

以上をもちまして、今月のあいさつとさせていただきます。