地域力推進会議での鈴木区長あいさつ(令和6年12月10日)

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更新日:2024年12月11日

地域力推進会議での鈴木区長あいさつ(令和6年12月10日)

 委員の皆様、おはようございます。
今年、最後の地域力推進会議でございます。早いもので今年も余すところあとわずかになりました。
年末に向けてお忙しくなる中、ご出席いただきまして、誠にありがとうございます。
それでは、区政の動きについてお話させていただきます。

1 令和6年第4回区議会定例会の報告について

 第4回区議会定例会が11月28日から12月9日までの会期で開催されました。今定例会におきまして、令和6年度大田区一般会計第3次補正予算案、条例案などをご審議いただき、原案のとおり可決していただきました。補正予算でございますが、第2次補正予算編成後に生じた状況の変化に速やかに対応するための予算を計上いたしました。条例につきましては、大田区立障害者福祉施設条例の改正などをいたしました。このほか、大田区産業プラザ大規模改修工事請負契約などについて、可決していただきました。

2 令和6年度 大田区優工場の決定について

 令和6年度の大田区優工場が決定しましたのでお知らせします。ひとに優しい、まちに優しい、経営や技術に優れた企業を「優工場」として認定し、特に優秀な工場を表彰する制度として平成7年度の開始以来、昨年度までに延べ297社を認定しました。制度開始から30回目の節目の年となる今年度は新たに12社を認定し、うち表彰企業3社を決定しました。この制度は、従業員が働きやすい環境の整備、周辺環境との調和、環境負荷の低減などまさにSDGsを先取りした取り組みであったと思います。認定・表彰企業には、来年2月14日にピオパークで「新製品・新技術コンクール」受賞者とあわせて表彰式を行う予定です。今後もまちやひとに優しい優れた工場を増やし、区内約3,500社のすべての工場が「優工場」となるよう取り組みを進め、持続可能な社会の実現、地域産業の発展につなげてまいります。

3 SAF(サフ)に関する大田区と6事業者との連携について

 SAFとは、Sustainable Aviation Fuelの略で、日本語訳すると「持続可能な航空燃料」であります。廃食用油などのバイオマス原料を使って作られ、化石燃料由来の航空燃料に比べCO2排出量を60%から80%削減することが可能といわれております。このたび、区は、SAFの製造推進について民間事業者と連携することで、脱炭素社会の実現に貢献する取り組みを進めることといたしました。具体的な仕組みですが、連携事業者が区内で運営するいわゆるスーパーマーケットにおきまして、廃食用油の回収場所として回収ボックスを設置しております。この取り組みに賛同いただける区民の方は、各店舗にて専用の回収ボトルをご購入いただき、ご家庭で出た廃食用油をボトルに溜め、各店舗の回収ボックスに投入いただきます。回収ボックスに集まった廃食用油は、日本航空株式会社が回収し、様々な航空会社へと供給されるSAFとして活用されるという流れになります。まずは区内にある5つの店舗で回収を開始しておりますので、日頃のお買い物のついでにお気軽に本取組へご参加いただきたいと思います。今後、SAF及び廃食用油回収の仕組みについて広報・啓発を幅広く展開することで、区民の皆様の環境に対する意識変革及び行動変容を一層進め、カーボンニュートラルの実現に向けて力強く前進してまいります。

4 田園調布せせらぎ館(体育施設)の開館について

 11月17日、田園調布せせらぎ館に体育施設が新たに開館しました。開館当日は地域の皆様とともに開館記念式典、オープニングイベントを行いました。本施設は様々なスポーツを楽しむことができる体育室や、緑豊かなせせらぎ公園を眺めながら利用できるトレーニングルームを有しております。また、防災力の強化につながる地区備蓄倉庫を備え、災害時には補完避難所として地域の防災拠点としての役割も担います。施設の開設を契機に、区民の皆様がスポーツや健康づくりに親しむことはもとより、地域の一層の活性化にもつなげてまいります。

5 大森北四丁目複合施設「スマイル大森」の開館について

 地域から愛され、多くの区民の皆様が集い交流できる大森地区の新たなランドマークとして、「スマイル大森」が12月1日(日曜日)に開館いたしました。本施設は、併設する入新井第一小学校の施設老朽化に伴い、令和3年度から整備を進めてまいりました。施設内には、演奏会・講演会等を行うことができる「多目的ホール」、合唱・バンド練習ができ、中学生から利用可能な「音楽スタジオ」、施設利用者をはじめ、地域の方が気軽に集い、多世代交流ができる「オープンスペース」の機能などを有しており、広く区民の皆様の主体的な文化活動、地域活動、生涯学習、相互交流等を促進してまいります。また、地域包括支援センター、シニアステーション、つばさ大森教室、男女平等推進センター「エセナおおた」、そして消防団分団本部の機能を有しており、学校教育機能や各施設機能の連携を図ってまいります。なお、今後行われる2期工事では、子育て支援施設、地区備蓄倉庫等を整備する予定です。開館当日に、テープカット、愛称提案者への表彰状授与、併設する入新井第一小学校の児童による記念演奏等の「開館記念式典」を地域の皆様とともに執り行いました。また、式典と併せ、館内スタンプラリー、ワークショップ、演奏会等のオープニングイベントを行い、多くの区民の皆様にご参加いただきました。今後、地域のさらなる魅力アップに向け、区、運営事業者、そして地域のみなさまとともに、本施設が多くの方から親しまれ、笑顔あふれる施設となるよう運営してまいります。

6 令和7年大田区新春のつどいの開催について

 「令和7年大田区新春のつどい」につきまして、令和7年1月6日月曜日、午前10時30分から、大田区民ホール・アプリコ 大ホールで、着席形式会食なしにより、開催いたします。地域の代表の皆様方を中心に、約1,000人のご来場を想定しております。ご案内につきましては、これからお手元に届くよう準備中でございます。当日は、魅力ある大田区の文化や、新年にふさわしい演目をお楽しみいただく予定でございます。新年早々、恐縮ではございますが、皆様、ご参会くださいますようお願い申し上げます。

7 二十歳のつどい開催について

 来年1月13日に、大田区総合体育館にて「二十歳のつどい」を開催いたします。今年度二十歳の誕生日を迎える当事者で構成する運営委員会を中心に準備を進め、対象となる6,059人の皆様にはご案内状を送付させていただきました。未来を担う若者の晴れの門出を祝福するとともに、大人としての自覚を促し、また、これまで育てていただいた保護者や学校の先生方、地域の皆様への敬意と感謝の意を表する契機といたします。今年度のテーマは、「空白 × myself」です。空白部分には夢や希望を入れて自身のスローガンとし、新たな気持ちで走りだそう、といった運営委員のメッセージが込められています。開催にあたりましては、青少年委員の皆様をはじめ、多くの地域団体の皆様にご協力をいただいておりますことに、感謝申し上げます。

8 龍子記念館企画展について

 先週の7日土曜日から、龍子記念館にて、「川端龍子 + 高橋龍太郎コレクション:ファンタジーの力」が開催されています。日本屈指のアートコレクターとして知られる精神科医・高橋龍太郎氏のコレクションを川端龍子の作品と展示するコラボレーション企画展示を実施いたします。「ファンタジー」をテーマに高橋龍太郎コレクションが所蔵する、草間彌生や奈良美智ら20名を超えるアーティストたちの作品を龍子作品とともに展示します。高橋コレクションの現代アート作品の魅力と、川端龍子作品の圧倒的な迫力が一体となり、素晴らしいアート空間が作り上げられておりました。館内に足を一歩踏み入れた瞬間、まさにアートの世界に圧倒されるような、芸術の奥深さ・豊かさを感じ、心身ともにリフレッシュすることができました。会期は来年の3月2日までとなっております。ぜひ皆様も足をお運びください。

 振り返りますと、今年3月に新たな基本構想を公表し、新たな区の未来を作り上げていくためのスタートラインに立った年でありました。将来像として掲げた「心やすらぎ 未来へはばたく 笑顔のまち 大田区」の実現を確かなものとする基本計画・実施計画の策定も佳境を迎えております。引き続き完成に向けラストスパートをかけてまいります。誰もが安心し、未来に夢や希望をもって、笑顔で暮らすことのできるまちを作り上げていくため区長として全身全霊をかけて取り組んでまいりますので、皆様、何卒ご協力をお願いいたします。
 今年も、各地区自治会連合会会長を始め各関係団体の皆様には、各分野で様々な取り組みにご尽力をいただきました。改めまして、感謝と御礼を申し上げます。
 暦の上では、本格的な冬の到来を告げる「大雪」を過ぎ、寒さが厳しさを増してまいります。お体にはくれぐれもお気をつけて、年末年始をお過ごしいただければと思います。
 以上をもちまして、今月のあいさつとさせていただきます。