地域力推進会議での鈴木区長あいさつ(令和6年7月2日)
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更新日:2024年7月5日
地域力推進会議での鈴木区長あいさつ(令和6年7月2日)
委員の皆様、おはようございます。
これから本格的な猛暑が始まります。強い日差しと暑さで、 熱中症の危険も高くなりますので、こまめな水分補給だけでなく、適度な塩分補給、 適切なエアコンの使用など、熱中症対策を万全にしてお過ごしください。
それでは、区政の動きについてお話させていただきます。
1 令和6年第2回区議会定例会の報告について
第2回区議会定例会が6月19日から28日までの会期で開催されました。今定例会におきまして、条例案、契約議案などをご審議いただき、原案のとおり可決していただきました。条例でございますが、大田区立馬込アートギャラリー条例の制定などをいたしました。契約議案につきましては、大田区立田園調布中学校外壁改修その他工事(Ⅱ期)請負契約などについて可決していただきました。
2 令和5年度決算について
5月31日に出納閉鎖を行い、数値が確定いたしました。5年度一般会計の歳入総額は3,162億円余、歳出総額は3,129億円余、歳入から歳出を引いた額が約33億円となり、このうち約6億円は、事業を引き続き行うため、6年度に繰り越ししております。この繰越額約6億円を約33億円から差し引いた、実質収支額は、約27億円となり、半分の13億円余を、将来の大田区の事業執行のために、財政基金に積み立ていたします。残り半分は、6年度の予算に繰り越しいたします。決算は、9月開会の第三回区議会定例会でご認定いただけるよう準備を進めております。
3 SDGs・公民連携について
4月の地域力推進会議にて皆様に配布させていただいた、大田区オリジナルのSDGsロゴマークをあしらったピンバッジですが、現在、区役所本庁舎2階区政情報コーナー、各特別出張所で販売しております。また、本庁舎正面入り口や庁舎内1階等にPRステッカーを掲示しておりますが、より多くの通行人が目にする本庁舎北側壁面にもステッカーを掲示いたしました。引き続き、SDGsの達成に向けて様々な取組を積極的に進めてまいります。
なお、SDGsの達成には、地域の多様な主体が連携していくことが大切です。そのため、区では民間企業等と連携し、地域課題の解決、新たなサービスの提供を目指す公民連携の取り組みを進めております。
4 自動運転バスの取組みについて
これまで、羽田イノベーションシティなどにおいては、国内初となる自動運転バスの通年運行が2020年から開始されるなど、自動運転に関する先進的な取り組みが進められてきました。そして、先月の6月21日に、民間企業主体としては、全国初となる自動運転レベル4の運行許可を取得いたしました。自動運転技術は、深刻化するバスの運転手不足などの課題を解決できる可能性を有しており、区は、公共交通に、この自動運転を生かしていくことが重要と考えおります。
今年度から、京浜急行バスとも連携し、糀谷・羽田地域内の大鳥居駅周辺ルートにて、自動運転バスの実証実験運行を冬頃に予定しております。自動運転バスの安定運行には、地域の皆さまのご理解・ご協力が不可欠でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。また、羽田イノベーションシティにも、足をお運びいただき、自動運転バスを体験していただければと思います。
5 ファミリー・アテンダント事業の 開始について
初めて子育てをする世帯の孤独感や不安を軽減するため、生後6か月から12か月の第一子を子育てしている世帯を対象に「定期訪問による見守り」と「傾聴・協働による伴走支援」を行う、『ファミリー・アテンダント事業』を7月1日から開始しました。
定期訪問による見守りでは、毎月1回ご家庭を訪問し、日々の子育ての様子などをお伺いするとともに、区内の子育て情報のお届けや、専用サイトで3,000円相当の子育て支援品に交換できる育児チケットをお渡しします。保護者の気持ちを受け止めて話を聞く「傾聴」と、保護者と一緒に家事や育児、外出などをする「協働」を行う伴走支援では、大田区で初の取組みとなる「ホームスタート」の仕組みを活用した地域ボランティアによる支援を行います。
一緒に活動していただけるボランティアも募集していますので、ぜひご参加いただければと思います。引き続き、安心して子育てができるまちづくりに取り組んでまいります。
6 大田区交通安全功労者感謝状贈呈式について
大田区では、昭和41年7月17日の「交通安全都市宣言」を記念して、昭和49年から毎年7月に感謝状贈呈式を開催しております。これは、区内の交通安全に功労された旨、各関係機関からご推薦いただいた自治会・町会をはじめとする方々に対して、感謝の意を表すとともに、今後の協力体制を確立し、円滑な交通安全の推進を図ることを目的としております。今年度は、7月17日(水曜日)に、大田区民ホールアプリコ展示室において、団体16、個人22名の方々に感謝状と記念品を贈呈いたします。皆様のご尽力に改めて感謝申し上げます。
7 各種防災訓練のお知らせについて
令和6年能登半島地震に際し、区は物資や職員の派遣等、復興支援を継続しています。先日の第二回区議会臨時会では、この震災を踏まえ災害への備えに速やかに対応するための補正予算を議決いただき、区の災害対応力強化を図っているところです。9月1日の防災の日を前にして、これまでの災害から得た経験や教訓をともに共有し、自治会・町会の皆さまや各関係機関の皆さまと引き続き協力し、災害への備えを進めていくことがとても大切です。
区は、8月31日から9月8日までの期間を「OTA防災トライアル・ウィーク」と位置づけ、様々な事業を実施する予定です。まず、8月31日と9月1日に大森スポーツセンターにて、「総合防災訓練」として「体感型防災アトラクション」を実施します。また、同時開催で「防災EXPO」を行います。これは、能登半島地震をうけ、「自助」「共助」「公助」のうち、特に「自助」の重要性をテーマとし、区民の皆様に災害時の適切な避難行動や命の守り方、日頃からの備えについて、意識向上を図るものでございます。また、9月8日には「防災アプリ」を用いた「参加型情報伝達訓練」を実施します。これは、実際の風水害を想定した情報伝達訓練を行うとともに、区民の皆様へ「どのような避難行動をとろうとしたのか」、事後にアンケートに回答いただき、ご参加いただくものです。
いずれの訓練につきましても、ぜひご参加いただき、ご自身の防災対策を見直す機会としていただければと思います。
8 資源プラスチック回収事業の区内全域実施に ついて
SDGs未来都市として環境先進都市を目指す本区では、令和4年11月からプラスチックを資源として回収する取り組みを段階的に進めており、このたび、令和7年4月からは「区内全域」において実施することといたしました。エリア拡大に伴い回収車両は増えることとなりますが、車両にタブレット端末を搭載してDXを推進することで効率的な事業展開を戦略的に進め、車両台数を抑制することでプラスチックの回収・運搬においてもCO2を抑制できる見込みが立っております。
今後は、着実な全域展開に向けて住民周知をしっかりと行うとともに、プラスチックリサイクルの見える化を図ることで、事業について、より分かりやすく区民の皆様へお伝えしてまいります。地域での周知にあたりましては、各自治会・町会のご協力を賜りながら、オール大田で事業を前進さていきたいと考えておりますので、引き続き、お力添えをいただければ幸いでございます。よろしくお願い申し上げます。
9 大田区大森北四丁目複合施設における 開設の延期について
現在工事中の大森北四丁目複合施設につきまして、工事現場において予期せぬ漏水事故が発生し、大変残念ではございますが、オープンを延期することといたしました。本施設は小学校と多くの区民が集う複合施設が一体となった、区としてこれまでにない大型の複合施設であり、9月1日のオープンに向け大きな期待をもって準備を進めてきました。先日、現場を見てまいりましたが、漏水の影響により、1階から地下2階の広い範囲において被害があり、区としても重大な事象と再認識するとともに、開館を楽しみにしていた区民の皆様にご迷惑とご不便をおかけすることとなり、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
現在も被害の詳細などについて、各施工事業者において調査中であり、6月28日の議会において、工事の工期延長をご承認いただいたところです。私は、この施設を一日でも早くオープンさせることが区の責務と考えており、まずは工事の竣工を目指してしっかりと取り組んでまいります。ご理解とご協力をいただきますよう、お願い申し上げます。
10 勝海舟記念館開館5周年記念特別展、 並びに講演会開催のお知らせについて
本年9月7日、勝海舟記念館は開館5周年を迎えます。これを記念し、7月12日から11月10日にかけまして、日ごろの調査研究により新たに見出された資料を選りすぐり、初公開する特別展を開催いたします。新たな資料から海舟の生涯の知られざる一幕をお楽しみいただけるとともに、修復等の取り組みについても理解や関心を深めることができる内容となっております。また、開館記念日には、特別展に関連する講演会を大田区消費者生活センターにて開催いたします。特別展で公開する絵画資料「横井小楠肖像画」等の修復を手掛けた修復家から、資料修復の際の思いや当館の資料コレクションの魅力等について、貴重なお話をうかがいます。
是非、特別展、並びに講演会に足をお運びください。
以上を持ちまして、今月のごあいさつとさせていただきます。