地域力推進会議での鈴木区長あいさつ（令和6年10月3日）

　委員の皆様、おはようございます。
　先月、秋分の日を過ぎた頃から、ようやく秋の涼しさを感じるようになりました。秋は地域でさまざまなイベントが予定されており、皆様、公私ともにお忙しいことと思います。
　先月の21日から23日にかけて石川県能登半島で豪雨災害が発生し、河川の氾濫や土砂災害により多くの方が被災されました。本年1月1日の能登半島地震における復興途上での相次ぐ被災に言葉もみつかりません。被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、お亡くなりになられました方々のご冥福を心よりお祈りいたします。私を地区長とする日本赤十字社大田区支部は、今回の能登半島大雨災害につきましても義援金募集を行うことといたしました。本庁舎、特別出張所で義援金を受付けていますので、皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。
　それでは、区政の動きについてお話させていただきます。

　第3回区議会定例会が9月13日から10月11日までの会期で開催されております。今定例会には、令和5年度各会計歳入歳出決算、令和6年度大田区一般会計第2次補正予算案、条例案などの議案を提出し、補正予算案、条例案などの議案につきましては、原案どおり可決していただきました。補正予算でございますが、現下の行政課題に速やかに対応するための予算及び、第1次補正予算編成後に生じた状況の変化に速やかに対応するための予算などを計上いたしました。条例につきましては、大田区立シルバーピア条例に規定する大田区立シルバーピア糀谷の供用停止に関する条例の制定などをいたしました。また、令和5年度各会計歳入歳出決算につきましては、現在御審議いただいているところでございます。

　9月21日から30日までの10日間、秋の大田区交通安全運動を実施いたしました。「世界一の交通安全都市TOKYOを目指して」をスローガンに、各警察署をはじめとする関係機関や地域の皆様方に多大なるご協力をいただき、運動に取り組んでまいりました。自治会・町会におかれましては、多くの皆様に啓発活動にご尽力いただきました。この場をお借りして、心よりお礼を申し上げます。平穏な生活を一瞬にして奪う交通事故を1件でもなくすためには、私たち一人ひとりが交通ルールやマナーを遵守することが非常に大切です。区では、今後も交通安全対策の強化に努めてまいりますので、皆様のより一層のご協力をお願いいたします。

　「赤い羽根共同募金」は、終戦から間もない1947年に、戦争で打撃を受けた福祉施設の再建や戦災孤児、生活困窮者に対する支援として始まりました。区では、共同募金会の大田区協力会の事務所を大田区社会福祉協議会に置き、理事である大田区自治会連合会の方々に、協力会の委員として活動いただいております。私も、区長として東京都共同募金会の委員を務めております。皆様のご尽力のおかげで、昨年度は3,200万円以上の募金が集まりました。募金は、障害者施設や民間保育園などの団体に配分され、障害者施設通所者の社会生活適応のために実施する研修・訓練事業や施設利用者用のテーブル・椅子などの備品の購入などに活用されました。直近の10年以上、都内での募金額は、大田区が毎年最高額でございます。
　今年も10月1日から募金運動が始まりました。大田区では毎年、10月の1か月間を中心に募金活動にご協力いただいております。また、年末には「歳末たすけあい・地域ふれあい募金」もございますが、こちらも都内で大田区が最高額でございます。募金活動にご尽力くださっている自治会・町会の皆様をはじめ、区民の皆様や企業・団体の皆様の地域福祉に対する温かいご厚志に、重ねて心より感謝を申し上げますとともに、今年の募金活動に際しましても、これまで同様、特段のご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

　本年のOTAふれあいフェスタは、11月2日（土曜日）、3日（日曜日）に開催いたします。今年で35回目を迎えるOTAふれあいフェスタは、地域のふれあいと交流をテーマに区内の団体・縁のある企業などの協力を得て、毎年多くの来場者でにぎわう区民まつりとなっております。今年も、大森ふるさとの浜辺公園、平和島公園、平和の森公園の3会場にて開催を予定しており、昨年に引き続きボートレース平和島については、改修工事中のため会場としては使用いたしません。各会場では、友好都市を含む各都市の特産品の販売、神輿パレードや国際交流団体等のステージイベント、今年復活した舟運企画、大田区商店街連合会にご協力いただいているごちそうストリートなど、どなたでも楽しめる内容を検討しております。開催に向け、各関係団体の皆様に多大なご協力をいただきながら、現在準備を進めているところでございます。是非、ご家族・ご友人お誘いあわせのうえ、ご来場ください。

　区と民間事業者との「公民連携」で進める羽田イノベーションシティでは、毎年秋に大型イベントを開催しています。今年度はグランドオープン1周年を記念したイベントが11月1日（金曜日）から3日（日曜日）の三日間にわたり開催されます。自動運転バスや多様なロボットなど最先端のテクノロジーを体験できる企画や、各地域の産品が集まるマルシェ、街区の特徴を活かし、新たな学びの場を提供するワークショップなど、羽田イノベーションシティの特徴を存分に感じ、体験できるイベントが開催されます。特に、区施策活用スペースHANEDA×PiO（ハネダピオ）では、「PiO（ピオ） PARK（パーク） X（エックス） 2024（ニーマルニーヨン）」と題したイベントを区主催にて実施します。区内企業などのご協力による体験型ワークショップや展示を通じて、来場者に「未来を見せる」コンテンツを提供させていただく予定です。なお、これらのイベントはOTAふれあいフェスタと同時開催となります。両イベントが連携し、相乗効果を生み出してまいります。どちらのイベントも、大田区らしい企画、新しい発見や体験ができる企画が目白押しです。是非、足を運んでいただければと思います。

　区と読売巨人軍は、平成27年に、地域で協働して取り組む事業を通じて、区民福祉の向上を図るとともに、相互の魅力を高め、さらに発展していくことを目的に、「連携協力に関する協定」を締結しています。この度、読売巨人軍が球団創設90周年を迎えるにあたり、記念事業の一環として、大田区のスポーツ振興及び地域振興を図るため、連携事業を実施することとなりました。写真展は、すでに実施が終了したグランデュオ蒲田、現在実施中の本庁舎、11月9日、10日には田園調布せせらぎ館にて巡回実施いたします。本庁舎では、写真パネルの他にサインボールやユニフォームなど歴代選手が使用した野球用品を始め、優勝カップなど貴重なものも展示しています。歴代選手の写真や、かつて読売巨人軍の練習拠点となっていた多摩川グラウンドに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。お帰りの際にはぜひお立ち寄りいただければ幸いです。

　以上をもちまして、今月のあいさつとさせていただきます。