地域力推進会議での鈴木区長あいさつ(令和6年4月5日)
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更新日:2024年4月5日
地域力推進会議での鈴木区長あいさつ(令和6年4月5日)
委員の皆様、おはようございます。
4月に入り、新年度が始まりました。
大田区では桜が見ごろとなり、皆様方におかれましても、今週末はお花見にお出かけになられることと思います。
先月24日に、矢口地区の二十一世紀桜まつりに参加させていただきました。そして、7日(日曜日)には、馬込文士村大桜まつりが開催されます。
地域の皆様と春を感じることができますことを、大変嬉しく思っております。
なお、区政を運営する職員の体制についてでございますが、4月1日付けで、管理職員も含め1,000名を超える職員に適材適所を念頭に異動の発令を行いました。
この1年間、新たな体制で、よりよい区政運営に取り組んでいけるよう体制を整えさせていただきました。
引き続き、大田区の未来に向けた区政運営にご協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
それでは、区政の動きについてお話させていただきます。
1 令和6年第1回区議会定例会の報告について
2月15日から3月25日までの会期で第1回区議会定例会が開催されました。
この定例会におきまして、令和6年度各会計予算案、令和5年度各会計補正予算案、条例案、基本構想案などをご審議いただき、原案のとおり可決していただきました。
はじめに、令和6年度予算でございますが、「新しいおおたの次代への架け橋となる予算~SDGs未来都市としての挑戦~」と位置づけ、予算を編成しました。
次に、令和5年度各会計補正予算でございますが、国の総合経済対策に速やかに対応するための予算、状況の変化に速やかに対応するための予算及び、不用額精査や執行努力、一般財源の伸びにより生まれた財源を活用し、財政の持続可能性を確保するための予算を計上しました。
条例につきましては、大田区情報通信技術を活用した行政の推進に関する条例の制定などについて、可決していただきました。
2 新たな大田区基本構想について
昨年から検討を進めてきた新たな大田区基本構想についてですが、本年の第1回区議会定例会において議決をいただき、3月22日に公表させていただいております。
この基本構想は、区民の皆様からいただいた1万7千件を超えるご意見や、基本構想審議会における議論の結果を踏まえ、将来像として「心やすらぎ 未来へはばたく 笑顔のまち 大田区」を掲げております。
新たな将来像には、大田区が地域課題に真正面から向き合い、先行きの見えない不確実な時代であっても、誰もが笑顔で暮らすことができるまちをめざしていきたいという思いを込めており、区長として全身全霊をかけて、この新たな基本構想の実現に向けて取り組んでまいります。また、この基本構想の内容を皆様に分かりやすくお伝えするために、冊子を作成いたしました。
誰もが安心でき、未来に夢や希望をもって、笑顔で暮らすことができるまちをつくり上げていくため、皆様、何卒ご協力の程、よろしくお願いいたします。
3 大田区オリジナルSDGsロゴマーク ピンバッジの配布について
区民・企業・職員等、多様な主体のSDGsに関する行動変容を一層促し、さらなる普及啓発を図っていくためのシンボルとなる、大田区オリジナルのSDGsロゴマークをあしらったピンバッジを作成しましたので、皆様に配付させていただきます。
バッジの素材には、間伐材や廃材等をもとにしてつくられた素材、わかりやすく言いますと本来であれば捨てられるはずだった木材を使用しており、環境に配慮したピンバッジとなっています。
私自身、これをSDGsの普及啓発のための一つのツールとして積極的に活用しPRをしてまいりますので、ぜひ皆様も様々な場所でSDGsを広め、実践行動につなげていただければ幸いでございます。
4 感染症予防計画の策定について
新型コロナウイルス感染症が、令和2年から国内で感染拡大を繰り返し、医療ひっ迫などさまざまな影響が生じましたが、有効な治療薬やワクチンが作られ、皆様がご存じのとおり、この4月から、治療費が通常の医療費自己負担と同様になるなど、季節性インフルエンザと同様の扱いになったところです。
区では、新型コロナウイルスのような新たな感染症が発生したときに備えるため、計画的な保健・医療体制の整備を目的として、このたび「大田区感染症予防計画」を新たに策定いたしました。
今後、新たな感染症が発生した際は、この計画に基づき、関係機関と連携・協力しながら、区民の皆様の健康を守るため、感染拡大防止に取り組んでまいります。
5 令和6年度区立小中学校の給食費の無償化、東邦大学と連携した食育の研究と実践 ~おいしくて健康になる給食献立づくり~ について
物価高騰が多大な影響を及ぼすなか、保護者の方々の経済的負担を軽減し、より一層子育て世帯を支援するとともに、学校給食の質の確保と食育の推進を図るため、引き続き令和6年度においても区立小中学校の給食費の無償化を実施します。
また、人生100年時代において、児童・生徒が生涯にわたり健康を保持・増進するため、東邦大学と連携し、こどもたちの健康増進に向けたおいしくて健康になる給食献立を共同研究・開発し、給食で提供する取り組みを始めます。
併せて、家庭にもこの取り組みに関する情報を発信し、児童・生徒の適切な食習慣の定着につなげてまいります。令和6年度は小学校4校(中富小、大森第一小、大森第三小、多摩川小)をモデル校として試行実施します。
学校給食は、子どもたちの心身の健やかな成長にとって、また、食に関する生きた教材として、重要な役割を果たしております。
引き続き、質の高い豊かな学校給食の提供を推進してまいります。
6 勝海舟記念館企画展「静慮と奔走の三年間」について
勝海舟記念館では1年にわたって開催した「勝海舟生誕200年記念特別展」を終え、現在、企画展「静慮と奔走の三年間」を開催しています。
本展は、幕末日本の混乱が最高潮に達し、世の中が倒幕へと向かっていった3年間における勝海舟の奮闘に焦点を当てています。
念願の海軍創設にまい進するも職を解かれ、復職後も抗争の渦中で苦境に立たされましたが、培い続けた人脈により活路を見出し、国難に立ち向かっていった姿勢には、現代の私たちにも通ずる学びがあります。
坂本龍馬や徳川慶喜との関わりを示す初公開を含む資料を通して、後の「江戸無血開城」における活躍の布石となった、海舟の思いや行動を紐解きます。
ぜひ勝海舟記念館へ足をお運びください。
以上を持ちまして、今月のごあいさつとさせていただきます。