地域力推進会議での鈴木区長あいさつ(令和7年4月4日)
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更新日:2025年4月7日
地域力推進会議での鈴木区長あいさつ(令和7年4月4日)
委員の皆様、おはようございます。
4月に入り、新年度が始まりました。
大田区では桜が見ごろとなり、皆様方におかれましても、お花見にお出かけになられたことと存じます。
先月23日に、矢口地区の二十一世紀桜まつりに参加させていただきました。そして、6日(日)には、馬込文士村大桜まつりが開催されます。
地域の皆様と春を感じることができますことを、大変嬉しく思っております。
なお、4月1日付けで基本構想で描いた将来像を実現するために必要な組織体制を構築いたしました。
本会議を所管する、地域未来創造部につきましては、区民が住み慣れた地域でいつまでもいきいきとした生活を送れるよう、生涯学習やスポーツ、文化芸術と、地域の活性化を一体的に推進するための新たな組織といたしました。
また、区政を運営する職員の体制についてでございますが、4月1日付けで、幹部職員、一般職員を併せ1,000名を超える職員に適材適所を念頭に異動の発令を行いました。
この1年間、新たな体制で、よりよい区政運営に取り組んでまいります。引き続き、大田区の未来に向けた区政運営にご協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
それでは、区政の動きについてお話させていただきます。
1 令和7年第1回区議会定例会の報告について
2月14日から3月26日までの会期で第1回区議会定例会が開催されました。この定例会におきまして、令和7年度各会計予算案、令和6年度各会計補正予算案、条例案などをご審議いただき、原案のとおり可決及び承認していただきました。
はじめに、令和7年度予算でございますが、「心やすらぎ 豊かさと成長を実感できる新しい次代に向け 力強く踏み出す予算」と位置づけ、予算を編成しました。
次に、令和6年度各会計補正予算でございますが、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金給付事業に係る経費、これまでの状況の変化に速やかに対応するための予算及び、不用額精査や執行努力、一般財源の伸びにより生まれた財源を活用し、財政の持続可能性を確保するための予算などを計上しました。
条例につきましては、大田区大森西二丁目複合施設条例などを制定し、地域力を生かした大田区まちづくり条例などの改正をいたしました。
2 新たな基本計画・実施計画・持続可能な自治体経営実践戦略の策定について
大田区は、昨年3月に新たな基本構想を策定し、めざすべき将来像として「心やすらぎ 未来へはばたく 笑顔のまち 大田区」を掲げました。この将来像を実現するための具体的な施策や事業をまとめた基本計画・実施計画及び、計画を進めるための庁内の人材や財政といった経営資源に関する取組をまとめた、持続可能な自治体経営実践戦略を、本年3月に策定いたしました。基本計画・実施計画を力強く推進し、より豊かで、より魅力的な、誰もが住み続けたい大田区を実現できるよう全力を尽くしてまいりますので、皆様、引き続きご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
3 大田区シティプロモーション戦略の策定について
令和7年3月に大田区シティプロモーション戦略を策定しました。本戦略は、新たな大田区基本構想及び大田区基本計画・実施計画に沿って、区のブランディング取組方針を示した戦略で、具体的な施策・取組を盛り込んだアクションプランも同時に策定しました。「住み続けたいまち№1」を実現するため、区の未来を担うこども世代を包含する子育て世帯を中心とした区民をターゲットとし、魅力ある5つの「大田区の暮らし」をご提案しています。ブランドメッセージは「わくわくに翼を」です。「わくわく」は、大田区での暮らしに喜びと期待を持つ皆さまの心、「翼」は羽田空港から飛び立つ飛行機のように、区民の皆さまとともに未来をつくる上向きの姿勢を表しています。ロゴマークは、鳥の翼をかたどった温かみのあるデザインとしました。暮らしを良くする施策を、スピード感をもって展開し、地域への愛着度や暮らしの幸福度を高めるため、私も率先して区の魅力の発信に取り組んでまいります。地域の皆さまにおかれましても、本戦略にご賛同いただき、引き続きご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
4 株式会社ダイモンの開発した「YAOKI(ヤオキ)」搭載のロケット打ち上げ成功について
大田区のものづくり産業にとって、うれしいニュースが飛び込んできました。2月末に、株式会社ダイモンが開発した月面探査車「ヤオキ」を搭載したロケットの打ち上げが、成功したと発表されました。3月上旬には月着陸機である「アテナ」が月面に到着したものの、横倒しの姿勢で着陸したため、その後に分離された「ヤオキ」の月面走行はかないませんでした。しかし、月面の写真撮影と送信には成功したため、日本の民間企業が開発した初の月面到達と月面での稼働を達成したことになります。
ちょうど1年前の区報において、スタートアップ企業として紹介させていただきました株式会社ダイモンは、大田区で創業し、桂川精螺製作所を始めとした区内企業と技術パートナー契約を結んでおります。月面探査車「ヤオキ」は、超小型・超軽量でありながら高い強度を実現したもので、遠隔操作により月面を走って表面を撮影し、資源探査データなどを地球に送信します。まさに、区内ものづくり企業の高い技術力や地域のネットワークが、航空・宇宙産業という最先端分野を支えている好事例であると言えます。区内の小中学校ではものづくり教育もさかんに行われているところですので、地元の子供たちにとっても、大変夢のある話題かと思います。今後もメディア等に取り上げられる機会も増えることと思いますので、大田区のものづくりを応援していく機運醸成につなげてまいります。
5 資源プラスチック回収事業の区内全域実施について
いよいよ今月から、プラスチックを資源として回収する取り組みが区内全域で始まりました。昨年度は、区民の皆様へのお知らせとして、区報特集号の全戸配布に加え、説明動画の配信や、区内各地での住民説明会などを展開してまいりました。「混ぜればごみ、分ければ資源」といいますが、持続可能なプラスチック回収を実現するためには、区民の皆様お一人お一人の分別へのご協力が不可欠であります。引き続き、プラスチック回収についての広報を展開しながら、「SDGs未来都市おおた」として本取り組みを着実に推進してまいります。
また、区内全域実施の実現にあたっては、各自治会・町会からも多大なご協力をいただきました。あらためて感謝申し上げますとともに、引き続きご協力を賜りますよう、お願いいたします。
以上をもちまして、今月のあいさつとさせていただきます。