百日咳

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更新日:2025年2月10日

百日咳は、百日咳菌による呼吸器感染症です。定期予防接種の対象疾患になっています。一年を通じて発生がみられますが、近年では、乳幼児の予防接種の効果が減弱した成人の発病がみられます。

百日咳とは

百日咳は、長期間咳が続き、短い咳が連続的におこり、息を吸うときに笛の音のようなヒューという音が出るような咳をくり返す、という特徴的な症状を呈します。百日咳菌が含まれた咳やくしゃみを吸い込んだり(飛沫感染)、手についた百日咳菌が口に入ったりする(接触感染)ことで感染します。咳症状が出始めた発症早期から咳が出ている期間は感染力が強いです。
咳が2週間以上続いている、上記のような特徴的な症状がみられる、周囲からの感染が疑われる場合などは早めに医療機関を受診しましょう。

症状

潜伏期間は7~10日です。症状は3期にわかれます。
 1.カタル期(約2週間):風邪症状に始まり、徐々に咳が強くなっていきます。
 2.痙咳期(約2~3週間):短い咳が連続的に起こり、咳の最後に大きく息を吸い込み、痰を出しておさまるという症状を繰り返します。息を吸い込むときに「ヒュー」という音がすることがあります。
 3.回復期(約2~3週間):激しい咳は徐々におさまりますが、時折発作性の咳がみられます。
乳幼児の場合、無呼吸発作など重篤になることがあり、生後6か月未満では死に至る危険の高い疾患です。ワクチン接種済みの小児や成人では典型的な症状がみられず、持続する咳がみられることが多いです。

感染予防のポイント

乳幼児には予防接種法による定期予防接種が行われています。予防接種による免疫効果の持続は5年~10年です。
軽症でも咳症状のある期間は、菌を排出しているため、予防接種をしていない新生児・乳児がいる場合は特に感染に対する注意が必要です。風邪症状があり、周囲に百日咳と診断がついた人がいた場合は、医師に周囲で百日咳の患者がいたことを伝えて早めに医療機関を受診しましょう。また、日頃から咳エチケットと手洗いを心がけましょう。

その他

百日咳は、「学校保健安全法」で、学校感染症(第2種)として特有の咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌薬による治療が終了するまでは出席停止です。

お問い合わせ

感染症対策課

電話:03-4446-2643
FAX :03-5744-1524