危険ドラッグについて

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更新日:2023年7月25日

危険ドラッグに近づかないで

 危険ドラッグは「お香」「アロマ」「バスソルト」「脱法ドラッグ」などと称して、安全であるかのように販売されていますが、実際はとても危険な薬物です。

 危険ドラッグには、麻薬や覚醒剤によく似た成分が含まれており、中には麻薬や覚醒剤以上に危険なものもあります。危険ドラッグを使用すると、幻聴や幻覚、錯乱、意識消失、呼吸停止などの症状が現れ、死に至ることさえあります。病院に運ばれても、何の成分が入っているかわからず、適切な治療ができないこともあります。
 また、危険ドラッグは、使用した本人を危険に陥れるだけでなく、幻聴・幻覚により事件や事故を起こして、周りの人を傷つけてしまうこともあります。

 危険ドラッグを一度使うと自己コントロールができなくなり、やめたくてもやめられない状態になってしまいます。「一度くらいなら」が、取り返しのつかない事態に繋がります。危険ドラッグは名前の通り、とても危険な薬物です。誘われてもしっかり断り、危険ドラッグには絶対に近づかないようにしましょう。

危険ドラッグの例

写真:植物片に成分を染み込ませたもの
植物片に成分を染み込ませたもの

写真:液状のもの
液状のもの

写真:粉末状のもの粉末状のもの

厳しく規制されています

 危険ドラッグに含まれる幻覚等の作用があり、健康被害が発生するおそれがある物質を、国や都道府県が「指定薬物」「知事指定薬物」として指定しています。指定された物質は麻薬や覚せい剤と同様に厳しく規制され、製造・販売だけでなく、個人の所持・使用も処罰の対象になります。実際に危険ドラッグの所持等により、平成26年1月から平成27年6月の間だけで219名検挙されました(厚生労働省発表・警察等との合同捜査も含む)(注1)。また、新しく危険がある物質を見つけた場合、新たに指定薬物に指定して規制対象に追加していきます。規制されていないと言われて購入しても、すぐに規制対象となる可能性があります。

注1 出典:厚生労働省HP「危険ドラッグ対策について」内「危険ドラッグ事犯の摘発」
    検挙数は対象期間の数値を合算したもの
(http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/oshirase/20150819-1.html)

新たに指定薬物となった製品の一例

一酸化二窒素(亜酸化窒素)
 本来は手術の麻酔等で使用する物質です。海外では乱用目的で吸入して死亡した例もあります。(平成28年2月28日指定)

写真:厚生労働省HP「無許可で販売している亜酸化窒素製品の例」より
(http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/
iyakuhin/yakubuturanyou/oshirase/20150930-2.html)

販売店の調査が行われています

 これまでに国・都・警察等が危険ドラッグの販売店に立入り、販売物の検査や販売停止措置を行ってきた結果、平成27年7月には国内の販売店はゼロになりました(注2)。インターネットの監視も行っており、危険ドラッグを販売しているサイトの摘発も行われています。もし販売サイトを見つけたとしても、決して購入せず、下の「危険ドラッグについて詳しく知りたい」で紹介している「あやしいヤクブツ連絡ネット」に通報してください。

 また、平成27年1月より、東京都では警察職員単独で販売店等への立入調査が可能になりました。都と警察が連携を取ることで、より効率よく規制等ができる体制になりました。

注2 出典:厚生労働省HP「危険ドラッグ対策について」内「これまでの取組内容と結果」
(http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/oshirase/20150819-1.html)

危険ドラッグが関わる事件・事故が多発しています

都内での事件・事故の例

  • 危険ドラッグを吸った男性が車を運転して暴走。1人を死亡させ、7人にけがを負わせた。
  • 危険ドラッグを吸った女性が意識不明の状態で見つかり、その後死亡した。
  • 危険ドラッグ欲しさに現金入りのバッグをひったくり、少年3人が逮捕された。
  • 危険ドラッグを吸って正常な運転ができない状態でダンプカーを運転した男性が逮捕された。(衝突事故)
  • 危険ドラッグを吸って正常な運転ができない状態で自転車を運転した男性が逮捕された。(転倒事故)

危険ドラッグについて詳しく知りたい(外部リンク)

薬物乱用防止に関する情報(厚生労働省)

薬物乱用防止に対する政府の取り組みや、危険ドラッグや指定薬物の情報、啓発資料等について紹介しています。

あやしいヤクブツ連絡ネット(厚生労働省)

危険ドラッグや偽造医薬品などについての情報を提供しています。危険ドラッグなどのあやしい薬物を取り扱っている販売店や販売サイトの通報も受け付けています。

みんなで知ろう危険ドラッグ(東京都保健医療局)

危険ドラッグとはどういうものかを解説するサイトです。危険ドラッグを使用したらどうなるか?どのように断ればいいのか?などを紹介しています。

危険ドラッグのことで相談したい(大田区を所管する無料相談窓口)

  • 東京都保健医療局健康安全部薬務課    03‐5320-4515  月曜日から金曜日 9時から17時(祝日・年末年始を除く)
  • 東京都立中部総合精神保健福祉センター  03-3302-7711  月曜日から金曜日 9時から17時(祝日・年末年始を除く)

お問い合わせ

生活衛生課

医薬担当
大田区大森西一丁目12番1号(大森地域庁舎6階)
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