令和7年度 大田区橋梁長寿命化修繕計画

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更新日:2025年10月30日

大田区橋梁長寿命化修繕計画の改定

 令和元年度に橋梁長寿命化修繕計画を改定し、取り組んでまいりました。この取り組みを通じ、メンテナンスサイクルの周りにある要素が重要であることが見えてきました。従来の橋梁長寿命化修繕計画では、点検、診断、措置、記録のメンテナンスサイクルに着目してきましたが、戦略、予算・資金、仕組みとシステム、発注方式、実施体制、担い手、革新的技術、区民協働、地域価値、学識者、熟練技術者、学協会なども必要であり、今後のメンテナンスは、多岐にわたる施策の総力戦となります。

 今回の改定では、従来の橋梁長寿命化修繕計画に加えて、「革新的技術の活用に関する計画」、「区民との協働を進めるための計画」、「地域の価値を高めるための計画」も策定しました。

 「革新的技術の活用に関する計画」では、若年労働者人口の減少を踏まえ、省力化、省人化、効率化を目指すとともに、供用年数の長期化を見据えた維持管理の高度化を目指します。

 「区民との協働を進めるための計画」では、日々の日常生活を送るうえでインフラの重要性を理解していただき、興味や関心を持っていただくことを目指します。

 「地域の価値を高めるための計画」では、守るべきものは橋自体ではなく、橋の存在によってもたらされる機能や恩恵であることを踏まえ、橋とともに地域の価値を高めることを目指します。

 最後に、区の橋を紹介するガイドブック的な資料を作成してほしいと、区民の方からご要望をいただきました。そこで、橋梁長寿命化修繕計画にて、「地域の橋を知ろう 大田区橋コラム」を作成しました。今後も、将来の区の姿を見据えて、取り組んでまいります。

タイトル:多岐にわたる施策の総力戦!!

区で管理する橋梁の現状

 区では、158橋(令和7年3月末日時点・公園管理橋除く)を管理し、そのうち、供用後50年を経過する橋梁は全体の53%(84橋)を占め、25年後の令和32年には89%となります。その中でも、令和12年には供用後100年を経過する橋梁が3%(4橋)となり、今後ゆるやかに増えていきます。
 その一方で、国内では適切な維持管理を行うことで相当長い期間にわたって供用している橋梁も存在していることを踏まえ、区でも計画的かつ継続的に維持管理に取り組んでおります。

図1:供用後50年以上経過する橋梁の推移

図2:橋梁の健全性割合

多岐にわたる施策の総力戦!!

 今回の改定では、「現在、そして未来の価値基準に合致したインフラを提供する」をコンセプトに取り組みました。技術者が楽しめる環境、技術の進化による働き方の変革、事故のない社会、みんなが幸せを感じられる社会、そして利用者の理解と協力が得られる社会、このような未来像を描きながら、策定を進めました。
 これからのメンテナンスは、劣化や損傷した箇所のみを修繕するのではなく、橋の存在によってもたらされる恩恵を守り、これを広げるためにメンテナンスを実践してまいります。

大田区橋梁長寿命化修繕計画

紙芝居『このはしわたるべからず~メンテナンス編~』

 橋のことを知ってもらいたいという想いから、橋のメンテナンスを題材とした紙芝居をつくりました。
包括連携協定を通じて、東京科学大学の留学生にご協力を頂き、多言語化いたしました。
こちらのファイルを厚紙に両面印刷していいただきますと、紙芝居が出来上がります。
みなさん、ぜひご覧になってみてください。

この紙芝居はお話の中に登場する”ヘルメットのマーク”や”地域の名前”を変えることにより、全国の自治体や団体へも展開可能となっております。
紙芝居のオリジナルデータが必要な方は、下記お問合せ先までご連絡ください。

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お問合せ

都市基盤管理課

大田区蒲田五丁目13番14号
電話:03-5744-1304
FAX :03-5744-1527