自然毒(動物性、植物性)の知識
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更新日:2015年1月5日
動物性自然毒
食中毒に関与する動物性自然毒はほとんどが魚介類の持つ成分です。
皆様もご存知の通り、ふぐは猛毒を持っています。正しく調理しないと食中毒を起こし、時には死にいたることがあります。 素人のふぐの調理によって食中毒にいたるケースが後を絶ちません。
また、バラフエダイ、イシガキダイ等はシガテラ毒を、ヒメエゾボラ、エゾボラモドキ等の巻貝にはテトラミンが含まれる等有毒な魚介類も多くあります。注意してください。
植物性自然毒
植物の中には、食用になるもの、薬になるものがある一方、毒成分を持つ植物も多くあります。毒性の強い植物を誤って食べると死に至るようなこともあります。毎年、各地で有毒植物による食中毒が発生しています。
事例として多いのは、ジャガイモによる食中毒です。ジャガイモの発芽部分や皮(特に緑化した部分)には有毒物質であるソラニン類が含まれており、これによって食中毒が引き起こされます。ソラニンは加熱しても分解されないため、ソラニンが含まれている可能性のある部位は厚めに皮をむいて確実に除きましょう。学校や家庭菜園で育てられた未成熟なジャガイモによる食中毒事例が多くあります。
他にも、有毒物質が含まれるスイセンの葉をニラと間違えて食べて、食中毒になるケースも多く報告されています。
あいまいな知識で、安易に庭にや山に生えている野草等を食べたりしないようにしてください。
また、秋になると多くなるのが毒をもったキノコによる食中毒です。キノコの毒の中には人を死にいたらせるほど毒性の強いものがあります。食用か有毒か、区別が難しいものが多々あるので、素人判断で野生のキノコを食べるのは絶対に避けましょう。
主な有毒植物:毒キノコ(注釈1)、トリカブト、スイセン、コバイケイソウ、クワズイモ等
(注釈1)キノコ類は生物学上は菌類ですが、食中毒統計上では植物として扱います。
自然毒に関するより詳しい情報については下記リンクをご参照ください。
自然毒のリスクプロファイル(厚生労働省ホームページ)
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