アスベストに関するQ&A

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更新日:2018年5月21日

アスベスト関係Q&A集

Q:除去工事はどのようにすればいいのでしょうか?
A:アスベストの除去は周囲に飛散させないこと、作業する人が吸い込まないことに注意が必要です。除去工事をしたためにアスベスト濃度がかえって高くなってしまった例も報告されています。
一般の方が除去作業をすることは極めて危険であり、専門知識や資格が必要です。施工方法および業者の選定については、建築士などの建築の専門家やアスベスト除去の専門業者にご相談ください。
数社から見積もりを取り、費用、除去、廃棄方法などを比較して業者を選定することをお勧めします。
専門業者については、建物を建てた工務店にご紹介いただくか、以下のホームページをご参考ください。
一般社団法人 JATI協会

Q:アスベストは必ず除去する必要があるのでしょうか?
A:必ずしも除去する必要はありません。使用されている場所の使用頻度や建材の種類と劣化の具合によって判断してください。人がよく通行する場所や吹付けアスベストの劣化が見られる場合、適切な処理をお勧めします。吹付けアスベスト処理には次の3種類があります。

アスベストの処理方法
処理方法 内容 長所 短所
除去 根本的にアスベストを完全に除去する。 アスベストの危険性をゼロとする。 ・時間がかかる。
・アスベスト処理などの作業が発生するため他の2方法よりコストが高い。
・吹付アスベストを撤去した後で耐火被覆工事等を再度施工する必要がある。
封じ込め 専用薬剤をアスベストに含浸させて硬化、固着させる。 除去に比べコストが安い。 ・除去不可能な部位が残る。
・薬剤の自重でアスベストが剥離する可能性が残る。
囲い込み 天井や壁などをコンクリートなどで密閉する。 除去に比べコストが安い。 ・囲い込みの履歴が確認されない場合、解体時に適切な工事がされない可能性がある。

Q:アスベスト成形板の除去工事に規制はないのですか?
A:アスベスト成形板とはサイディングボードのように、アスベストなどをコンクリートや合成樹脂などで完全に固めてしまった製品をいいます。通常の使用状況ではアスベストの飛散のおそれはありません。
しかし、解体工事に当たってはアスベストが飛散する可能性があり、法令及び都条例に基づく作業上の遵守事項に従って施工しなければなりません。
詳しくお知りになりたい方は、以下のホームページをご参考ください。
環境省「建築物等の解体等に係る石綿ばく露防止及び石綿飛散漏えい防止対策徹底マニュアル」
東京都環境局「建築物の解体等に係るアスベスト飛散防止対策マニュアル」

Q:自分の住んでいる家にアスベストが使用されているか知りたいのですが?
A:吹付けアスベストは、コンクリート躯体や鉄骨に綿のような形で吹き付けられています。ロックウールなどのように似たような材質が使われている場合や石綿を混ぜて使われている場合もあり、外見だけでは判別できません。専門の検査機関に分析依頼することが必要です。また、飛散の心配はありませんが、壁や天井の建材などにアスベストが含まれている場合があります。この場合も外見から判別することはできません。建築図面で確認するか、建物を建築した施工業者にお問い合わせください。なお、法令規制の改正があったため、2006(平成18)年9月1日以降に工事に着手した建築物等は、アスベストを使用されていないと判断できます。

分析機関の紹介を希望する方は、以下にお問合せください。
社団法人 日本環境測定分析協会
電話:03-3878-2811
東京都環境計量協議会
電話:03-5812-4111
注意:上記機関は分析機関の団体です。アスベスト一般に係るお問い合わせには対応していませんので、ご注意ください。

Q:近隣の建物にアスベストらしい物があるのですが。
A:アスベスト使用の有無は目視では確認できませんので、気になる場合は建物の所有者や管理者にお問合せください。近隣で工事をしているときには施工業者(現場の責任者)に直接お問い合わせください。

お問い合わせ

環境対策課

環境調査指導担当
電話:03-5744-1369
FAX:03-5744-1532
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