天空橋駅前交通広場に羽田の歴史を伝承する「旧三町顕彰の碑」を建立しました
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更新日:2022年3月15日
旧三町顕彰の碑
羽田空港跡地(羽田空港の沖合展開事業及び再拡張事業の実施に伴い発生した跡地)一帯は、江戸時代末期に開発され、戦前までは行楽地として栄えるなど多くの人々が暮らす「まち(旧三町:羽田鈴木町、羽田穴守町、羽田江戸見町)」がありました。しかし、戦後連合国軍の接収により旧三町に暮らしていた三千人あまりの人々が48時間という短い時間の中で強制退去を余儀なくさせられた土地でもあります。
大田区では「羽田の歴史の伝承」を羽田空港跡地第1ゾーン整備方針の重点プロジェクトの一つと位置づけ、これまで地域や関係者の方々とともに具体化に向けた検討を進めてきました。
旧三町顕彰の碑は、こうした重要な歴史を後世に伝えていくため、羽田地区町会連合会や地域の団体、空港関連企業等の皆様が検討・製作し、区にご寄贈いただいたものです。区は旧三町顕彰の碑を天空橋駅前交通広場に建立するとともに、碑の周りに解説板を製作・設置しました。
顕彰碑は天然の六方石(六角形の断面)を使用し、6面のうちの3面に磨き加工、文字が彫り込まれています。
1面…「旧三町顕彰の碑」
歴史を伝える碑であることを表し、3つの町の名前(羽田鈴木町、羽田穴守町、羽田江戸見町)が記されています。
2面…「きみといたふるさとの匂い」
かつて暮らした旧三町での生活・景色などその当時の想いが表現されています。
3面…「海と 空と 祈り 羽ばたき」
平和が長く続くこと、羽田のまちと新しいまち(跡地)が発展し続けることが表現されています。
解説板と旧三町復元タイル
碑の周囲には、旧三町のなりたちや終戦後の48時間強制退去、東京飛行場から始まった羽田空港の歴史や発展を概説した3枚の解説板と旧三町の地図を記したタイル(平板ブロック)を設置しました。
これらの検討・製作にあたっては、郷土博物館監修のもと旧三町出身者や当時の様子を知る地域の方々など多くの方々にご協力いただきました。
・解説板
1面…「旧三町のなりたち、暮らしや風景」
2面…「戦争と旧三町の強制退去」
3面…「羽田空港の歴史と発展」
それぞれの板面には、当時の写真や資料、旧三町に住んでいた方々から伺ったお話しなどを掲載しています。
・旧三町復元タイル
昭和11年頃の国土地理院の空中写真を使用し作成したタイルを碑の近くに設置しました。
羽田鈴木町、羽田穴守町にはたくさんの建物があり、多くの方々が生活していたことがわかります。また、当時から京浜電気鉄道(現在の京浜急行電鉄)が引かれており、穴守神社や海水浴場、浄化海水プール、競馬場などがあり、旧三町一帯が行楽地として賑わいを見せていたことがうかがえます。
近接する羽田イノベーションシティ内には大田区の企業と連携し、空中に浮かび上がるディスプレイを活用し先端産業と文化産業が融合した「大田区歴史資料コーナー」が設置されています。
ここでは、昭和初期からの羽田の人々の暮らしが写真や動画で閲覧できます。
是非、当地に足を運びご覧ください。
案内図
京急空港線 天空橋駅(A1出口)より 徒歩3分
東京モノレール 天空橋駅(北口)より 徒歩3分
お問い合わせ
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