緊急講習会「放射線を理解しよう 震災による原発事故に関連して」(6月17日)開催報告

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更新日:2018年12月11日

 区では、区民の皆様に、学術データなどをもとに、放射線を理解し、健康不安などの解消に役立てていただくための情報提供に取り組んでいます。
 東京工業大学のご協力のもと6月17日(金曜日)に、「放射線を理解しよう 震災による原発事故に関連して」と題した緊急講習会を大田文化の森で開催しました。当日は、約130名の方々のご参加があり、多くの方から「講習を聴いて安心した」、「データの積み重ねが大事」などの感想をいただきました。

放射線とは自然界にも存在、放射線量は場所や建物等の影響で変化する

 講習会では、まず、東京工業大学で原子炉物理学を専門とする小原徹准教授から「放射線とはそもそもどういうものか」の解説がありました。
 小原先生は、放射線は「原子や原子核をつくっている微粒子が飛び出してきたものと電磁波の2種類があり、光がぶつかるイメージで、体には直接感じないもの」と説明。放射線はもともと自然界に存在するもので、「生命は、その環境の中で進化し、自分を守る能力を持っている」と放射線と生命の基本的な関係について解説しました。その上で、放射線量は「場所や建物、時間、天候などによっても変わってくるものである」とし、「東工大での測定値は、現在平常値を推移しており健康上問題はない」と測定値をどのように見たらよいのかについて説明がありました。

高い値の線量を一気に受けなければ影響はない、被災者への風評はやめましょう

 次に東京工業大学で環境安全衛生学などを専門とする長谷川紀子准教授から、風評被害や健康不安の解消にむけた解説がありました。
 放射性物質については、現時点での評価として「今後はセシウム137に気をつけたほうがよいが、それでも極めて微量であり、健康障害がおこるレベルではないと考えている」とし、土壌への影響も現在は問題のあるレベルではないと語りました。また、積算線量についても、「区民は高い値の線量を一気に受けるわけではないので健康被害を起こす確率は極めて低い」と解説。さらに、被災者に対する風評被害に警鐘を鳴らし、「放射能はうつるものではありません。正しい理解をして欲しい」と呼びかけました。


JCN大田(ケーブルテレビ)の「6月20日デイリー大田」から提供していただいたものです1。

第2回講習会

7月1日(金曜日)午後2時から4時
会場 アプリコ展示室
定員280名(先着順ですので当日会場へ直接お越しください)
定員を超過した場合は、入場をお断りすることがあります
保育1歳6ヶ月以上の未就学児20名、希望者は6月24日までに電話にて申込して下さい
入場は午後1時30分から開始します
(注意)内容は、第1回と同じです。

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