たばこと健康

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更新日:2022年7月25日

受動喫煙について考えましょう

【受動喫煙とは】
室内またはこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることを言います。健康増進法では、受動喫煙の防止について次のように定められています。
健康増進法第25条(受動喫煙の防止)
学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならない。

【受動喫煙の方が健康被害大】
たばこの煙にはカドミウムなどの貴金属、放射性物質等200種類以上の有害物質を含んでいます。また、本人が吸う煙(主流煙)よりも、たばこの先から出る煙(副流煙)の方が、有害物質を多く含んでいます。つまり、吸っている本人よりも周囲の人の方に被害が多く出てしまうのです。
例)一酸化炭素:4.7倍/ニコチン:2.8倍/タール:3.4倍

【受動喫煙から身を守るためには】
1 完全禁煙のお店を選ぶ。
  分煙では、受動喫煙をゼロにすることはできません。
  飲食店については喫煙状況の店頭表示を活用しましょう。
2 自宅内では吸わせない。
  換気扇の下、ベランダ、玄関先で喫煙しても、有害物質は室内に入ってきます。
3 喫煙所には近づかない。
  遮へい物のない屋外で喫煙した場合、風向きによっては25メートル離れても受動喫煙が発生する場合があるという研究結果もあります。

禁煙を希望している方への支援…日常生活の工夫

長年の習慣を変え、たばこを吸わない毎日という新しい習慣を身につけるには、それなりの工夫が必要です。たばこの誘惑を追い払うために,いろいろな工夫を実践してみましょう。

 【禁煙スタート前夜】
1 禁煙の理由を確認する。 
2 たばこ・ライターは捨てる。
3 枕もと、洗面台、テレビの上などに「禁煙」の貼り紙をする。
 【吸いたくなったらできること】
1 冷たい水、熱いお茶を少しずつ飲む。
2 深呼吸をする。
3 歯を磨く。
4 起床後熱いシャワーを浴びる。
5 ストレッチや軽い運動をする。
6 食後はすぐに席を立ち後片付けをする。
7 軽い痛みで刺激する。
 【誘惑を避けるために】
1 禁煙し始めは飲み会には行かない
2 喫煙所の近くに寄らない
3 喫煙者から離れる

禁煙を希望している方への支援…禁煙補助剤

 喫煙はこれまで個人の意志や努力の問題とみられてきましたが、「ニコチン依存症」という病気に対する治療ととらえて、平成18年6月1日より禁煙治療施設として届出された全国の保険医療機関において,禁煙治療に対する保険診療が開始されています。保険診療を受けるには、一定の要件を満たすことが必要となります。
 より禁煙しやすい方法で薬局・薬店・医師などに相談しながら、禁煙にチャレンジしてみませんか?

【禁煙補助剤について】
1 ガムやパッチタイプの貼り薬
 タバコの代わりにニコチンを補充することで,禁煙に伴うイライラや集中できないなどの離脱症状を軽減するものです。
 ガムは指定第2類医薬品、パッチは第1類医薬品であり、共に薬局、薬店、ドラッグストアで販売しています。
2 飲む禁煙補助薬
 平成20年5月より発売されており、医師の処方が必要です。日本初の非ニコチン製剤であり、脳内のニコチン受容体に選択的に働き、離脱症状やタバコに対する切望感を軽減すると共に、喫煙による満足感を抑制する作用機序で禁煙効果を発揮します。服薬中はタバコを吸っても「美味しい」という感覚が抑えられているため、以前のような満足感を得られず「期待外れ」と思わせる効果もあります。

注)令和4年3月現在、医療用禁煙補助薬の出荷保留状況が続いています。
医療機関を受診される際は、事前に医療機関へお問合せの上、受診くださいますようお願いいたします。

禁煙治療に保険が使える医療機関情報 

〇完全予約制の場合もありますので、受診される前に医療機関へお問合せください。
〇保険診療を受けるには、直ちに禁煙しようと考えていることや、35歳以上では、(注釈)喫煙指数(ブリンクマン指数)が200以上など一定の要件を満たすことが必要となります。詳しくは医療機関にお問い合わせください。 
 (注釈)喫煙指数(ブリンクマン指数)とは、「1日あたりの喫煙本数×喫煙年数」です。

禁煙を希望している方への支援…禁煙マラソン(メール配信サービス)

 高橋裕子先生(現 京都大学医学部特任教授・日本禁煙科学会理事長)が主宰している、徹底した匿名性と個人情報を保護した環境の中でインターネットのメールを利用した禁煙方法です。
 詳細は「禁煙マラソン(メール配信サービス)」をご覧ください。

禁煙支援・受動喫煙防止パンフレット【妊娠編・子育て編】

妊婦の喫煙は本人だけでなく、胎児に非常に大きな影響を与えてしまいます。また、妊婦本人が吸っていなくても、夫や家族が吸っていればやはり影響はあります。子育て編とあわせて、ぜひ禁煙・受動喫煙防止にご活用ください。

受動喫煙することで健康への害は生じます。こどもは大人に比べて呼吸器等の発達が未熟であるため、身体的な影響はさらに受けやすい状態になります。
子育て編では、加熱式たばこについてや、一般的な禁煙治療の方法なども掲載しています。妊娠編とあわせてぜひ禁煙・受動喫煙防止にご活用ください。

動画「たばこの煙のおそろしさ 吸ってる人にも吸わない人にも知ってもらいたいこと」

政府インターネットテレビではたばこについて動画を無料配信しています。(通信料はかかります。)
吸っている人も、吸わない人も他人事では済まされない、たばこの煙が及ぼす様々な害について、有識者のインタビューを交えて説明しています。

保健所での相談

大田区保健所では、喫煙の健康影響に関する相談などを行っています。
お問い合わせ・ご相談は、お近くの保健所までどうぞ。
■大森地域健康課 健康事業係
 大田区大森西一丁目12番1号
 電話:03-5764-0662
 FAX:03-5764-0659 
■調布地域健康課 健康事業係
 大田区雪谷大塚町4番6号
 電話:03-3726-4147
 FAX:03-3726-6331
■蒲田地域健康課 健康事業係
 大田区蒲田本町二丁目1番1号
 電話:03-5713-1702
 FAX:03-5713-0290
■糀谷・羽田地域健康課 健康事業係
 大田区東糀谷一丁目21番15号
 電話:03-3743-4163
 FAX:03-6423-8838
健康づくり課 健康づくり推進 

 大田区蒲田五丁目13番14号

 電話:03-5744-1683

 FAX:03-5744-1523

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お問い合わせ

健康づくり課

電話:03-5744-1661
FAX:03-5744-1523