学校防災備蓄倉庫

阪神・淡路大震災や東日本大震災では、多くの被災者が長期間にわたり学校避難所で生活をしました。
大田区でも災害に備え、災害時に家屋を失った人々が、応急的な生活を行える場として区立小・中学校87か所と4か所の区施設を避難所として指定しています。各避難所には防災備蓄倉庫を設け、必要最小限の食糧や日用品などを備蓄しています。

備蓄物品について

大田区では現在、避難所1か所あたり約1,500人分の備蓄を行っています。

＜医薬品＞
医薬品については、マキロン、消毒用エタノール、包帯、バンドエイド、脱脂綿などが入った家庭用の救急箱を備蓄しています。

＜食　糧＞
食糧は、「震災対策における都・区間の役割分担」により、区が被害想定者の約1日分の食糧を備蓄し、2日目以降の分については東京都が備蓄または調達する役割となっています。
品目は、クラッカー、アルファ米、レトルト食品、おかゆ、野菜シチューを備蓄しています。　手軽に食べることが可能で、賞味期限は野菜シチューを除き5年です。食糧は約2,000人の1日分に対応できるよう配備を進めています。
乳児用に、約3日分の粉ミルクとミネラルウォーターを備えています。
＜生活必需品＞
大田区では、生活する上で最小限必要な用品等を備蓄しています。
○寒さ対策として毛布や断熱シート等。
○仮設トイレについては、既存のトイレを使用する便袋タイプの簡易便器の他、下水道直結式、組立式仮設トイレがあります。災害時の断水を想定し、被災者約75人に1台程度を目安に様々なタイプのトイレを備蓄しています。
○アルファ米や野菜シチュー等の調理に使用するお湯を沸かすためのカセットコンロ、やかん等の調理器具。
○給水については耐震化された受水槽の蛇口から給水するため、運搬用のポリタンクや、給水コップ等を備蓄しています。
○夜間に必要な投光器・発電機等の照明器具。
○要配慮者用としてコミュニケーションボード、災害用バンダナ、筆談ボード等。
＜避難救助活動用物品＞
学校防災活動拠点として、バールやハンマー、ロープ等の救出救助用資器材やストレッチャー、おんぶひもなどの避難誘導時の搬送用具も備えています。
＜新型コロナウイルス感染症対策物品＞
令和２年度に、新型コロナウイルス感染症対策としてマスクや消毒液等の感染症対策物品を導入しました。
＜備蓄物品の入替、保守について＞
クラッカーをはじめとする食糧については賞味期限前に入れ替えを行い、地域の防災訓練等の際に参加者へ配布しています。
また、発電機などの資器材は、必要に応じた保守点検を実施することによりいざという時に備えています。