「大田区企業人材活用支援プログラム」が開始しました!

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更新日:2024年7月26日

リコーの経験豊富な技術人材が、大田区の中小製造業に在籍出向

「大田区企業人材活用支援プログラム」は、区の連携先企業の社員が、区内中小企業へ在籍出向することを支援する取組です。企業間の人材交流を促し、区内中小企業の人材確保、経営基盤の強化等につなげていくことを目的としています。
連携先の株式会社リコー及びリコー・ジャパン株式会社は、令和5年7月に大田区とSDGsの推進に関する連携協定を締結し、本協定に基づき「大田区企業人材活用支援プログラム」を立ち上げました。
受入先の区内企業は、様々な職種・専門性を持った経験豊富な人材に即戦力として活躍してもらうことができ、経営基盤強化も期待できます。
また、株式会社リコーでは、社員に対する成長機会の提供や、第2のキャリア形成支援、社外ネットワークの構築につながることを狙いとしています。
この度、2か月の試用期間を経て在籍出向が正式に決まりましたので、受入先企業の株式会社フルハートジャパンの國廣社長と株式会社リコーから出向される川瀬さんのお二人にお話を聞きしました。


<写真右端>  
川瀬 さん(株式会社リコーから出向)
<写真左端>  
國廣 愛彦社長(株式会社フルハートジャパン) 
他 株式会社フルハートジャパンの社員の皆さん

株式会社リコーからの人材を受け入れて、いかがでしょうか?

國廣社長) 川瀬さんは、中小企業では経験のできない階層別研修や、様々なカリキュラムによる教育を受けており、業務上の知見や経験も豊富なので、やはりすごいなと思います。
内輪だけでは、なかなか物事が進まないことも多いので、外部からの経験豊富な人材を取り込んでいくのは、企業として大事なことだと思います。特に、企画力の部分では大変期待しています。
川瀬さん) 長いスパンで考え、社会的な課題に応えられるような企画を考えています。
リコーは組織が大きいので、マーケットの規模感などで取組みづらい案件もありますが、フルハートジャパンでは「これがやりたい!」というアイデアがあれば、社長がすぐに相談にのってくれます。リコーではできなかったアイデアを具現化できる可能性もありますね(笑)

中小企業ではどんな人材が受け入れられるのでしょうか?

國廣社長) 強い想いを持っていて、安心して任せられる人だといいですね。川瀬さんは、最初にお話を聞いたときに、こういうことをやりたい!という話をたくさんしてくださいました。こちらから指示をするというよりは、やはり強い想いをもって、積極的に動いてくれる方のほうがよいと思います。
また、大企業では、どうしても仕事が分業になってしまうので、特定の分野には詳しくなるかもしれませんが、中小企業では、生産工程の中で、一気通貫してプレイヤーとして取り組まなければなりません。
川瀬さん) 私の場合は、比較的、生産技術や工場開発、海外展開などさまざま分野を経験しているので、出向先で取組みやすかったと思います。また、現在リコーでは、開放特許の取組などをしていますので、現場で一緒に働く中で、活用方法についてアドバイスするといったことも、できると思います。

大田区とリコーの連携協定による「企業人材活用支援プログラム」については、どのように感じますか?

國廣社長) 最初は、出向期限があるので大変迷いました。出向者にとって、給与やモチベーションの部分でどうなのか、などいろいろと考えましたが、一緒に仕事をしていくメンバーとして本気で向き合う覚悟をして、受入を決めました。
やはり受入企業のそれぞれの考え方があると思います。短期的に社員教育の目的でやるには、中小企業としては割に合わないかもしれませんが、新しい仕事の創出ということであれば、有期限で行うのもありかもしれません。また、人材交流として割り切ってやるのも、ひとつの考え方としてあると思います。
実際、リコーさんとはもともとお取引がありましたが、これまで以上につながりが強固となり、新ビジネス創出のきっかけになるなど、ビジネス上のメリットもあります。

受入先企業にアドバイスがあれば、教えてください

國廣社長) 受入側の姿勢については、気を付けないといけないですね。
とかく、中小製造業にありがちな職人気質に極端にこだわってしまうと、新しいことについて、これはダメだとすぐにあきらめてしまったりします。やはり、まずはなんでも受け入れる姿勢が大事だと思います。

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