此経難持坂

ページ番号:907759186

更新日:2023年1月10日

此経難持坂しきょうなんじざかは、池上本門寺の表参道九十六段の石段坂。石段は、慶長けいちょう年間(1596年から1615年)に加藤清正かとうきよまさ(注釈1)が寄進したものと伝えられています。

法華経ほけきょう宝塔品ほうとうぼん(注釈2)の偈文げぶん(注釈3)九十六文字にちなんで石段を九十六段とし、偈文げぶんの文頭の文字をとって坂名としたものです。

ところで、この本門寺は、弘安五年(1282年)10月13日、日蓮がこの地の領主池上宗仲むねなかの邸で入滅した後、宗仲むねなかが邸地を寄進して建立こんりゅうされたと伝えられています。関東有数の巨刹きょさつ(注釈4)です。

(注釈1)加藤清正 安土桃山時代から江戸時代前期の武将(1562年から1611年)
(注釈2)法華経宝塔品 日蓮が最も重んじた教典である法華経の宝塔の章
(注釈3)偈文 仏の功徳などを賛美する詩。四句からなる
(注釈4)巨刹きょさつ 大きな寺院

写真:此経難持坂の様子

お問い合わせ

広聴広報課

電話:03-5744-1132
FAX :03-5744-1503
メールによるお問い合わせ