おおた区報WEB版 令和3年3月21日号〔トップページ・特集〕
更新日:2021年3月21日
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特集
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認知症になっても安心して暮らせるまちおおた
認知症は、誰もがかかる可能性がある身近な脳の病気。2025年には高齢者(65歳以上)の約5人に1人が認知症になるといわれており、働き盛りの若い世代でも発症することがあります。区では、認知症になっても、自分らしい毎日を送れるようにサポートしています。
心当たり、ありませんか
もの忘れは加齢が原因とは限りません。もしかしたら認知症のサインかも。
今すぐチェック。
置き忘れ、紛失が頻繁になる
体験の全部を忘れる
食べたこと自体を忘れる
家族、友人・知人なのに誰なのか分からない
あなたや家族に寄り添いながらサポートします
イラストを参考に「最近何かがおかしい」「もしかして」と思ったら、以下の窓口にご相談ください。
地域包括支援センター
高齢者やそのご家族が適切なサービスを受けられるように専門職が支援します。
大田区若年性認知症支援相談窓口
かかりつけ医
まずは身近なかかりつけ医に相談してみましょう。
必要に応じて専門医のいる病院の紹介が受けられます。
認知症カフェ
専門職に聞く!認知症との付き合い方
下記へ
専門職に聞く!認知症との付き合い方
認知症とともに生きる―認知症の症状はどんなものなのか、どう向き合えばいいのか、一つひとつ不安を取り除き、本人も家族も安心できれば症状の進行を遅らせることにつながります。「認知症との付き合い方」を専門職の方々に伺いました。
専門職への相談窓口は
大田区認知症サポートガイドをチェック!
症状の進行に合わせたサービスや相談窓口が見つかります。地域包括支援センター、地域福祉課、高齢福祉課などで3月26日から配布します。
認知症の進行は遅らせることができるそのためにも早期発見を
アルツハイマー型認知症など、多くの認知症を完全に治す薬はまだありません。しかし、「中核症状」といわれる、もの忘れや判断力の低下などは、薬によって進行を緩やかにすることができます。また、怒りっぽくなる、妄想があるなどの「行動・心理症状」は適切なケアで改善されることがあります。認知症の診療を習熟した認知症サポート医が地域包括支援センターなどと連携して、これまでの生活を続けられるよう支援をしています。
認知症の前段階のうちに、認知症の進行を早める可能性のある生活習慣病を治療して認知症を予防することや、認知症の初期症状を早期に発見すると、適切な対応や支援につなげることができます。認知症になってからも本人が幸せかどうかが大事。そのために、周りの方がサポートすることが大切です。
認知症になっても失われない自分らしさ私たちが気持ちを受け止め、支援します
認知症は、誰もがかかる可能性のある病気です。「薬を飲み忘れることが増えた」「お金を下ろせない」など、気になることがあれば早めに医療機関を受診しましょう。認知症と診断されたら不安になると思いますが、認知症になってもその方であることに変わりはありません。できないことが増えても、その段階に応じた支援方法があります。ご本人の意思を尊重するために、接するときは「驚かせない、急がせない、自尊心を傷つけない」ことを意識してください。
認知症支援コーディネーターは地域包括支援センターと情報を共有し、医療・福祉・介護の専門職がご本人やご家族を支援します。親や配偶者が医療機関にかかるのをためらうような場合には、受診につなげるお手伝いもしていますので、お困りごとがあればまずは地域包括支援センターに相談してください。
若年性認知症について正しく理解しできることに目を向けよう
64歳以下で発症する認知症を若年性認知症といいます。発症すると、仕事を続けるのが難しくなって経済的な問題が生じたり、配偶者の負担が増える、子どもの生活に影響を与えるなど家庭内の問題が出てきたりします。多面的な支援が必要となるため、私たちはその支援につながるためのサポートをしています。
若年性認知症と診断されても、できることはたくさんあります。私たちはその力を発揮できるように、ご本人と一緒に考えながら支援します。医療機関や就労支援機関との調整、社会福祉制度や地域での活動場所の案内なども行っています。ご本人や家族にとって大切なのは、認知症を正しく理解して、今できることに目を向けること。
工夫次第で、生活の質を維持することができます。少しでも不安に思ったら私たちに相談してください。
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広聴広報課
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FAX :03-5744-1503
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