おおた区報WEB版 平成31年1月11・21日号〔トップページ・特集〕
更新日:2019年1月11日
目次
特集
特集
やわらか発想でものづくり未来形
実はわたしたちに身近な存在である「おおたのものづくり」。高い技術力とともに柔軟な発想、そして地域とのつながりが、新たな製品を生み出しています。今回は、町工場の意外な一面とともに進化を続けるものづくりを紹介します。
ものづくり×デザイン
ヘラシボリで美しい器を生み出す
(株)高桑製作所(大田区南蒲田2-8-5)
代表取締役 髙桑英治さん
へら絞りを応用して生まれたのが、この
ものづくり×音楽
工場の3階にライブハウス!
(株)金森製作所(大田区大森南2-8-16)
代表取締役会長 金森 茂さん
大手メーカーの試作品を手掛ける精密板金加工の工場3階に、機材も音響も本格的なライブハウスが!当初は社員の楽しみのために作った場所でしたが、約20年前から毎月第3土曜日にプロのアーティストを招いたライブを行っています。「面白いことをやりたい!仕事も人生も楽しまないと」という金森会長のおおらかな人柄を慕って、近所の方はもちろん遠方からも大勢の人が足を運びます。皆が集まる場所を作ったことで、趣味だけでなく新たな仕事の縁が広がることも少なくないそうです。「夢はもっとかっこいいライブハウス。若い人を応援していきたいよね」と金森会長。音楽でも、ものづくりの現場でも、若い人に注ぐ温かな目は変わりません。
ものづくり×教育
高校の植物工場で新鮮野菜
おおた農水産業研究会
会の開発した農業機械「植物工場」が、農業体験など生徒の生きる力を育てる教育に力を入れている蒲田女子高等学校に設置されています。土を一切使わず、水と蛍光灯の明かりと種自体が持つ栄養分、液体肥料だけで作物を育てることができます。
蒲田女子高等学校の土橋先生は「野菜を育てることで、あたり前のように食べている作物のありがたさを学びました。生徒の視野がどんどん広がっていくのを感じます」と、キャリア教育にもつながっていることを語ってくれました。町工場の情熱は教育分野でも着実に芽を出しています。
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