2018年3月4日 雪ヶ谷八幡神社6自治会合同の防火・防災訓練に参加しました

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更新日:2018年7月31日

雪ヶ谷八幡神社6自治会合同の防火・防災訓練に参加しました

平成30年3月4日(日)、国際都市おおた大使の3人、胡騫さん、グエンタンドンさん、ヒュースチュワートさんと国際交流員のマチルダスミスさんが雪ヶ谷八幡神社で行われた6自治会合同の防火・防災訓練に参加しました。訓練の様子と皆さんのレポートをご紹介します。

境内の様子
境内に参加者が集まり、訓練が始まりました

マンホールを開ける様子
マンホールの中を確認し、ホースをつなげました

放水訓練の様子
放水訓練の様子

放水訓練の様子2
ホースをしっかり構え、放水しました

消火器訓練の様子
消火の前に、「火事だー!」と火事を知らせます

消火をする胡騫さん
協力し合って火を消しました

起震車体験
マグニチュード7を経験

煙体験
煙体験

通報訓練
通報訓練

AED訓練
AED訓練

心肺蘇生を学ぶマチルダさん
心肺蘇生を学びました

地域の方とドンさん
地域の方が声をかけてくださいました

神社への放水の様子
合同放水訓練は圧巻でした

地域の方とドンさん
地域の方はとても親切にしてくださいました

胡 騫こ けん さんのレポート

 3月4日に雪ヶ谷八幡神社の地域防災訓練に参加してきました。天気もよくて花冷えが何日も続いた後の久しぶりな小春日和の暖かい日でした。地域の防災訓練とはいえ、大勢の自治会が集まりました。
 内容も充実していて、消火・救護の知識から、地震揺れ・AED体験・放水体験までありました。私はすべての項目に参加しました。どうやって身を守るのか消火・救助をどのように行うかなどを学びました。災害が起きたときは、こういった経験があるかないかによって、大きく違います。特に外国人としては言葉の壁もあるし、自分の国とのやり方の違いもあります。
 このような防災訓練に参加し、正しい対応を身につけることの大切さを改めて実感しました。

グエン タン ドンさんのレポート

 大田区の皆さん、こんにちは!
 大田区国際都市おおた大使(来~る大田区大使)のドンです。出身はベトナムです。大田区に1年半住んでいます。
 先日、雪谷地区の防災訓練へ参加させて頂きありがとうございました。
今まで会社と他のところで防災訓練に3回ぐらい参加したので、私のイメージは防災訓練といえば「地震発生⇒火災発生⇒避難」を想定した訓練です。でも、雪谷地区の防災訓練は初めて本格な通報・消火・避難訓練を経験できたと思います。神社で防災訓練をするのは初めてでした。私は外国人なので、知らない事がたくさんありますが、消防署や地域の防災訓練の担当者の方が丁寧に教えてくださって本当にありがとうございました。この訓練は一生忘れられない体験だと思います。
 私の国はあまり地震がないですが、住宅火災の発生はよくあります。3月23日に私の地元(ホーチミン市)で高層マンションから出火し、13人が死亡、十数人が負傷しまいました。新聞によると、その日は煙感知器などが動かなかったので、犠牲者の多くは火を逃れようと上層階を目指す途中で窒息死しました。もし、普段から防災意識と訓練をよくやっていれば犠牲者がいなかったと思います。4月からベトナムで全部の高層マンションの防火・防災安全対策をチェックしますが、日本のような防災訓練は全然できません。自分の命と家族と住んでいる町を守るために、日々の訓練はとても大事だということを家族と友達に伝えました。

ベトナムの通報番号は日本の通報番号と異なります。消防署は114です。救急車は115です。なぜ日本は同じ番号を使うか不思議ですね。

ヒュー スチュワートさんのレポート

On March 4, 2018 I attended a fire drill at a shrine in the Yukigaya section of Ota city. Prior to that day, a fire drill to me meant we all marched out of our school or business and waited for an all clear so we could re-enter. I have also experienced life boat drills and other drill associated with specific places and situations. But nothing like this.
A Tokyo fire drill is a community training exercise to deal with any of the many dangers of living in Japan, from fires to earthquakes. People from various neighborhoods in the area came - several hundred in all.
The firefighters showed us where hydrants are located - in the street. A manhole is opened and a manifold connected to the water supply, then hoses are connected. We then saw how to handle the hose - pointing it at the fire and opening the valve. Afterward we used hand held extinguishers to put out a smaller fire.
After fire fighting, we experienced an earthquake - a truck contained a platform that was shaken as if experiencing a magnitude 7 quake. Groups of four at a time found out what such a quake would feel like, and learned what to do in that situation. After that, we went through a tent corridor with simulated fire smoke learning to keep low, breathe through cloth, and hurry! We then saved the life of a dummy, resuscitating it following a ‘heart attack’. Lastly, we were instructed in what to expect if we need to call 119 for an emergency.

It was an amazing experience, pointing out the need for preparedness for emergencies.

The Tokyo fire department has a free museum in Ikebukuro that features all of the same experiences, but coming to neighborhoods is a wonderful way to help everyone learn and be ready for disasters.

(日本語訳)

 2018年3月4日に大田区雪谷地区の防災訓練に参加しました。これまで消防訓練と言えば、学校や会社から避難して警報が解除されたら戻るというものだと思っていました。救命ボートの訓練などの特定の場所や状況を想定した訓練には参加したことがありましたが、このような防災訓練に参加するのは初めてでした。
 東京における防災訓練は、火災から地震まで様々な災害に備えるためのコミュニティーで行う訓練でした。地域の自治会や町会の方などが参加し、参加者は数百人もいました。消防署の方が、消火栓の位置や開け方を教えてくれました。また、実際にマンホールを開けてホースのつなげ方などを教わりました。自分で実際にホースを持ち、火に向けて消火をする放水訓練も体験しました。その後、消火器も体験しました。
 次に、震度7の揺れを再現した起震車体験をしました。1グループ4人ずつで地震が起きた時にどうすればいいかを学びました。煙体験では、火災や火事の時に身を守るための「低い姿勢をとる」、「ハンカチで鼻と口を覆う」、「急ぐ」という三つのポイントを身につけました。AED訓練では、心臓発作を起こした人形を蘇生させました。最後に、通報訓練で119番をかける時、どのような質問を聞かれるか、どう答えればいいかなど教えてもらいました。
 今回の訓練は、常に緊急時に備える必要があるとよく分かって、素晴らしい経験でした。
 池袋にある東京消防庁の博物館(池袋防災館)は入館料が無料で、今回の訓練と同じ内容の訓練が体験できますが、地域の防災訓練では、地域の人々と一緒に色んなことを学べるので災害時に備える方法としてとてもいいと思います。

マチルダスミスさんのレポート

 私と国際都市おおた大使3人は、雪谷地区八幡神社の防災訓練に参加しました。私たちの国籍は、アメリカ、中国、ベトナム、イギリスとそれぞれ違いましたが、自分の国に防災訓練が存在しないという共通点がありました。
 ベトナム出身とアメリカ出身の大使が指摘したように、日本の防災訓練に近いものと言えば、自分の国には消防訓練しかないのです。しかし、今回の訓練で日本特有の災害を学んで、消火、煙体験、地震の揺れを体験する起震車など様々な体験を実践的にできました。後で感想を聞いたところ、全員が同じように答えました。
 同じ地域の方々と一緒に参加することの重要さや楽しさ、言葉の壁だけでなく、日本に住んでいる外国人にとって防災訓練など、馴染みのない日本での生活の色々な要素があるので、近所の方々と一緒に参加して学ぶことは、いざ災害が発生した時にとても大事だという意見がありました。 

雪谷地区の皆様、雪ヶ谷八幡神社の皆様、田園調布消防署の皆様、ご協力ありがとうございました。

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