平成26年度 新空港線「蒲蒲線」整備促進区民協議会 開催報告

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更新日:2021年4月1日

平成27年1月19日(月曜日)に、平成26年度大田区新空港線「蒲蒲線」整備促進区民協議会を開催しました。当日は国会議員や都議会議員をはじめ沿線自治体の関係者及び区民など、約280人が来場し、新空港線「蒲蒲線」の早期整備にむけた機運の醸成が図られました。当日の様子は以下のとおりです。

1 開会

2 新空港線「蒲蒲線」整備促進区民協議会会長挨拶
【要旨】
・新空港線の整備は地域の悲願となっているだけではなく、首都圏全体の交通ネットワークの向上にも大きく貢献できると認識している。
・一年でも早い着工が必要であり、会長として皆様と一緒に整備促進に向けた働きかけに努めたい。

3 理事紹介

4 来賓紹介

5 顧問挨拶
【松原大田区長 挨拶要旨】
・大田区は、国の交通政策審議会の中で関係者のヒアリングとして、昨年の6月30日に区の新たな提案を説明しており、その案は東京西部を含めた広域的な効果が期待できるなどの評価を頂いている。
・区では、答申への位置づけや関係者の合意形成が図られた場合を想定して、「新空港線整備資金積立基金」の積み立てや、早期に関係者と合意形成を図るため、現在も協議・調整を行っている。

【安藤大田区議会議長 挨拶要旨】
・地域に大きな利益を生み出す新空港線「蒲蒲線」だが、その整備促進のためには私たち地元大田区民はもちろんのこと、沿線自治体などの関係者のみな様方の強い熱意が最も重要と考えている。
・大田区議会も、議員が一致団結して新空港線整備促進に向けて積極的に推進したい。

6 来賓あいさつ
【平将明衆議院議員 挨拶要旨】
・日本の経済再生には、地方再生が必要不可欠。
・新空港線は日本と発展目覚ましいアジア諸国とを結ぶ重要な役割を果たすと確信している。

【石原宏高衆議院議員 挨拶要旨】
・大きな事業であり、多額の費用が必要。議員の皆さんには、国と都が予算を確保するように省庁や都知事を説得するように協力してほしい。
・長年議論されている路線であり、機は熟しており、ここ数年が山場となるだろう。

【松原仁衆議院議員 挨拶要旨】
・新空港線の整備は30年前から地元で議論されている。
・東京のあらゆるアイデアを世界に発信する上でも、実現が望まれる。

【鈴木あきまさ東京都議会議員 挨拶要旨】
・羽田空港を持つ大田区の恵まれた立地を活かして、まちの発展につなげたい。

【いその目黒区議会議長 挨拶要旨】
・東急東横線と副都心線が一つの路線として結ばれ、経済波及効果が沿線の広範囲に広がった。新空港線の効果も東京都城南地区全体の発展につながると確信している。

【山口世田谷区議会議長 挨拶要旨】
・世田谷区等が整備促進をしているエイトライナーは、国の18号答申では、新空港線「蒲蒲線」の整備状況等を踏まえて検討することとなっており、新空港線の整備は、世田谷区等が進めるエイトライナー整備の命運を握る鍵であると考えている。

7 活動報告
【要旨】
・これまでの大田区勉強会案は東急蒲田と京急蒲田を単線で短絡するものであり、駅の構造の複雑化や乗換などの問題があったため、それらを解決すべく平成26年6月30日に交通政策審議会から大田区がヒアリングを受けた際に新大田区案を提案した。
・新大田区案は京急蒲田駅まで複線化し、その先をフリーゲージトレインで相互直通運転をすることにより、利用者の利便性と輸送力を向上させる案。ただしこの大田区新案は関係者間の合意を得たものではない。
・区内の東西交通の分断を早期に解消するため、第一段階として矢口渡から京急蒲田地下駅間を整備し、その後第二段階として京急蒲田地下駅から大鳥居間を整備する。
・大田区は2020年東京オリンピック、パラリンピックの開催に間に合うか否かに関わらず、早期着手に向けて取組んでいく。

8 講演 「東京圏における都市鉄道の課題と新空港線『蒲蒲線』に向けて」
講師:政策研究大学院大学 政策研究科 准教授 日比野直彦 氏
【要旨】
1.東京圏の都市鉄道における政策・研究課題
・人口減少・高齢化は時空間的に一様ではなく、著しく人口減少・高齢化が進み鉄道需要が減少する地域と今後も混雑が続く地域が存在。年齢階層の変化も含めた人口の変化を踏まえた対策が必要。
・都心部の再開発と鉄道整備の整合は重要課題。スケジュールや費用負担についても考慮すべきことは多々あり。
・慢性化している鉄道遅延への対策が必要。
・ホームドアや防災など、安全、安心の視点も重要な政策・研究課題。
2.少子高齢化を配慮した都市鉄道の需要推計
・高齢化の速度は、大きな問題。
・年齢階層別・移動目的別の交通行動の分析結果から、高齢化による交通需要の変化は時空間的に一様でなく、高齢化が進む東京圏の北東部は対応が必要であることが明らかになった。
・鉄道の利用者数は減少しなくても、乗車距離の減少により、収入減は始まりつつある。
3.東京都区部の年齢構造の時系列分析
・東京都区部における人口変化の構造を明示。
・20・30歳代にとって魅力のある「まちづくり」が重要。
・今後急速に高齢化が進む地域と路線を明示。
4.新空港線「蒲蒲線」の整備に向けて
・国際競争力の強化、人口増、訪日外国人旅行者増など、ポテンシャルがとても高い。
・東京の更なる活性化と発展には、羽田空港の機能強化が必要。新空港線利用者増や沿線地域の活性化には、飛行経路の見直しも含めた機能強化が重要。
・整備の影響が広範囲に及び、現象が複雑化しているため、徹底的な調査・分析に基づいた計画の策定が必要不可欠。
・夢のあるビジョンが、人を動かす。ビジョンづくり、計画策定が重要。
・整備に対する賛成意見と反対意見が存在。整備に対する覚悟と責任を持つべき。

9 新空港線「蒲蒲線」整備促進区民協議会副会長挨拶

10 閉会

平成26年度 大田区新空港線「蒲蒲線」整備促進区民協議会の様子

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鉄道・都市づくり課

大田区蒲田5丁目13番14号
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