0歳の赤ちゃん
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更新日:2017年1月4日
出産・新生児期
産後、半数以上の人が、一時的にイライラしたり、涙もろくなったり、疲れやすい、眠れない、何をする気にもなれないといった気分になることがあります。
これは、出産後のホルモンのアンバランスや心理的なものからくるといわれています。一時的なうつ状態といったところです。
慣れない育児で疲れ、気苦労も多い時期です。
お産は本当に大仕事です。産後の2か月は母体の回復にも注意が必要です。十分な休養をとりましょう。
このような時には、完璧なママになろうと思わず、少し気を抜いて赤ちゃんに接しましょう。家事がきちんとできなくてあたりまえです。電話でお友達と気のすむまでおしゃべりをして気分転換をはかるのもよいでしょう。
じょうずに乗りきるためには、家族の精神的支えはもちろんのこと、赤ちゃんの世話や家事を手伝ってもらうことがなによりです。
つらいときは、あまり我慢をしないで早めにお産をしたところの医師や助産師に相談しましょう。
赤ちゃんは、一人ひとり個性が豊かです。よその子と比べたりしないで自信を持って子育てを楽しみましょう。
生まれたばかりの赤ちゃんは、1日の大半を眠って過ごします。目をさますのは、おなかがすいたときや、おむつがぬれたときなどです。大きな泣き声で訴えます。
母乳は赤ちゃんにとって最高の栄養です。そして何よりスキンシップを図る絶好の機会です。
しかし、母乳が足りなくて粉ミルクをたす場合でも、栄養上の心配はありません。
やさしく話しかけながらあげましょう。
赤ちゃんのかかりつけ医を決めておきましょう。
便の色・性状や回数は、赤ちゃんの健康状態をみるのに非常に役立ちますので、よく観察しましょう。2歳頃までに大人と同じような有形で褐色がかった便が出るようになっていきます。
1か月から2か月の頃
よく汗をかきます。放っておくと、あせもやおむつかぶれになります。沐浴はもちろんのこと、肌着や衣服もこまめに取り替えてあげましょう。
明るい方や人の顔をじっと見ます。音のする方へ顔を向け、音を追うようになります。あやし、話しかけると声を出して喜びます。手をしきりに口へもっていきます。この頃から子育てに追われる毎日になりますが、のんびり育てましょう。
少しずつ薄着に慣れさせましょう。
生後2か月までは赤ちゃんの肌は脂っぽいのでお顔も石鹸で洗いましょう。
手が自分の意思によって動くことを発見します。
さあ、赤ちゃんの活動開始です。
赤ちゃんは、徐々に、人と心のきずなを結び、そのきずなに守られながら心や体を発達させていきます。
物をもたせると握ることができます。
抱かれる心地よさがわかるので、抱いてもらいたいと、甘え泣きをして要求するようになります。
この時期、肌に触れ、名前を呼んであやしかけると大人のあやしかけに応えるように盛んに発声します。赤ちゃんの「アー」「ウー」の発声に合わせて、ほほえみかけやさしい口調で話しかけ十分相手をすることで、その後の人に対する信頼が芽ばえる基礎となります。
3か月から4か月の頃
声や音楽に敏感に反応します。
さわれるものをつかみ、口にもっていってしゃぶります。
あやすとにっこり笑いかけてきます。
夜中の授乳も減り、睡眠時間が決まってきます。
ひとりで、声を出して遊びます。
入浴後は肌がカサカサしやすいので、スキンケア(保湿)を忘れずにしてあげましょう。
動作が活発になるので上下別々のゆったりした衣類を着せましょう。
首がすわる頃から、赤ちゃん体操など大人とふれあい遊ぶ機会をつくりましょう。
手にした物を口に持っていくようになったら遊びの一つとして、ハブラシや空のコップを持たせましょう。
(注釈1)ケガをしないように大人がついている時にしましょう。
Q.抱かないと泣きます。抱き癖ですか?
A.最近では、抱いた方が、赤ちゃんの心身の発達にもよいとの考え方になっています。抱っこできるのも今のうちだけです。
たくさん抱いてあげてください。
Q.指しゃぶりをやめさせるために、おしゃぶりを使ったらと言われているのですが。
A.赤ちゃんは生まれつき吸うという欲望があり、赤ちゃんにとってとても気分のよいものです。指しゃぶりは正常に発達している証で、発達過程で見られる反射のひとつです。
おしゃぶりは一度使うとなかなかやめられない傾向があります。習慣性となり長時間使用すると噛み合わせが悪くなります。また、お母さんからの声かけに対する発声や自分からの発声もできないため発語の機会が少なくなります。泣かないようにする為におしゃぶりを使ったりすることのないように注意しましょう。
少しでも親子のふれあいの時間を大切にしましょう。
5か月から8か月の頃
寝返りやおすわりができ、ハイハイを始めます。
ガラガラをしっかりと握り、振り鳴らすことができるようになります。
家族と見慣れない人との区別がつき、人見知りが始まります。
欲しいものに手を伸ばし、つかむようになります。
おおよそ5か月から6か月頃になったら、離乳食を始めましょう。消化しやすいおかゆなどを少量からゆっくりすすめてみましょう。
それぞれの赤ちゃんの開始時期については個人差があるので、赤ちゃんの様子をよくみて決めましょう。
手指の発達のために変化のあるおもちゃを与えましょう。
行動範囲が広がるので室内を整理して危険なものをなくします。
大人との注意を引こうとして、自分から声を出すようになります。赤ちゃんとおしゃべりを楽しみましょう。
スプーンで、液体が上手に飲めるようになったら、コップに湯ざましや麦茶を入れて飲む練習をしましょう。
Q.離乳食が好きで良く食べ、その後ミルクは飲みません。このままでよいのでしょうか?
A.9か月のころまでは、栄養的にはまだ母乳やミルクが必要な時期です。どうしてもミルクを嫌がる場合は、ミルクをパンがゆやスープなどの離乳食に利用するのもよい方法でしょう。
Q.毎晩夜中になると、必ず目を覚まして泣き出します。
A.夜泣きは、睡眠リズムの確立とともに出現することが多く、心配ないものがほとんどです。興奮することがあったときなどと、いろいろいわれますが、夜泣きの原因は、良くわかっていません。
赤ちゃんに異常がないかを調べ、ぐずり泣きのときには、湯ざましをあげたり、背中をさすったり、おしりをとんとんしたりして、眠らせるようにしましょう。もし、大泣きが始まったら、一度目をさまさせて、しっかり抱きしめてあげましょう。やさしい言葉をかけているうちに、だんだん心が落ち着いてきます。しばらく添い寝してあげるのもよいですね。親も、焦らずに前向きに対処しましょう。予防には、おしりがかぶれていないか見てあげたり、昼間に散歩や運動をたくさんさせ、疲れてぐっすり眠れるようにしてあげるのも良いでしょう。こんなときは、ひとりで悩まないで相談しましょう。
Q.歯が生えてきました。どのような手入れをしたらよいでしょうか?
A.歯の生え始めは、清潔なガーゼ等を使って拭いてあげましょう。少し伸びてきたらナイロンの毛の歯ブラシを使用し、軽く磨く練習を始めてください。歯磨きタイムを親子のスキンシップの場として始めていきましょう。
9か月から11か月の頃
物につかまりながら立って、つたい歩きをするようになります。2本の指で上手に物がつかめるようになります。離乳食は1日3回となります。歯ぐきでつぶせる固さのものを与えましょう。
「バイバイ」などのものまねの動作ができ、ことばの理解が進みます。視野もぐっと広がってきますので、散歩などを積極的にしましょう。
空き箱の中に物を入れたり出したりするような遊びも大好きです。
いったん持ったものを離さないなど、親を困らせるようなこともみられます。
赤ちゃんは興味いっぱい。
だから危険もいっぱい。
ストローは、コップが上手になってからにしましょう。
一度覚えた甘い物(菓子や飲み物)は、なかなか止められません。
3歳になるまで、なるべく教えないように(与えないように)しましょう。
事故が多くなってくるので、部屋の中を整理しましょう。
危険なものは赤ちゃんの手の届かないところへ移しましょう。
Q.朝起きるのが遅く、3回食に進めません。やはり起こすべきでしょうか?
A.朝赤ちゃんが寝ていてくれると、家事もはかどり助かりますね。でも、赤ちゃんにとってはそろそろ3回食へ進めていき、離乳食の割合をふやしていきたい時期です。
1日のスタートを少し早めにして3回食のリズムを整えてあげましょう。
なお、夕食の時間は、胃への負担も考え、あまり遅くならないようにしてあげましょう。早寝早起きの生活リズムで食欲も出てくるものと思います。
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