水害時の衛生対策と消毒方法について
ページ番号:397711587
更新日:2021年10月25日
浸水した家屋を清掃される方へ
感染症予防のためには清掃と乾燥が最も重要です。
豪雨等により家屋などが浸水した場合、細菌やカビが繁殖しやすくなります。そのため、家屋の洗浄や拭き取りにより汚れを除去して、十分に乾燥させましょう。
生活する上で人が触れる室内の壁などは、泥や汚れを十分に取り除いた後に消毒します。また、人が直接触れない床下や庭などの土壌への消毒は、基本的に不要です。
浸水した衣類や布類は、熱水洗濯あるいは80℃の熱水に10分以上漬けてから洗濯し、乾燥させます。浸水した洗うことができない家具(カーペット、布製ソファなど)は撤去しましょう。
衛生対策について
家屋などが浸水した場合、次のとおり衛生対策を行ってください。
【1】床上浸水の場合
室内は、食事や睡眠など生活を行う場所のため、泥や汚れを十分に取り除いた後、消毒を行いましょう。
(1) 水が引いた後、濡れた畳や家の中の不要な物を片付けてください。
(2) 汚れた家具や床、壁などは、水洗いや水拭きで汚れをきれいに取り除き、十分に乾燥させた後、消毒をしてください。
(3) 食器類や調理器具などは、水洗いで汚れをきれいに洗い流した後、消毒をしてください。
(4) 食器棚や冷蔵庫などは、水洗いや水拭きで汚れをきれいに取り除き、十分に乾燥させた後、消毒をしてください。
【2】家の周囲や床下浸水の場合
土砂等を取り除いた後、水道水で洗い流し、しっかり乾かすことが重要です。
床下に土砂や水分が残っている場合、その湿気により、家の基礎や土台(床組)などに影響が出る場合があります。
(床下や庭などの消毒は原則不要です。)
(1) 汚泥や不要なものなどを片付けてください。
(2) 庭木や外壁についた泥は、水で十分に洗い流してください。
(3) 床下換気口のごみを取り除き、床下の風通しを良くしてください。
(4) 床下はスコップや流水を用いて汚泥を取り除いた後、雑巾などで水気をなくし、扇風機などにより強制的に換気し、乾燥させてください。
消毒方法について
消毒薬は、お近くの薬局・薬店、ホームセンター等で購入できます。
消毒薬を取り扱う際には、マスク、ゴム手袋、ゴーグルなどを使用するとともに、子どもやペットが触れないように注意してください。また、消毒薬の取り扱い説明書をよく読み、事故が起こらないよう注意してください。
消毒薬 | 使用濃度 | 消毒方法 |
ベンザルコニウム塩化物液10% | 布で拭く場合 | 200倍にうすめた消毒液を雑巾に浸し、よく絞った後、消毒したい部分を拭きます。 |
噴霧する場合 | 500倍にうすめた消毒液を噴霧器や霧吹きに入れ、消毒したい場所が濡れる程度に噴霧します。 |
消毒薬 | 使用濃度 | 消毒方法 |
次亜塩素酸ナトリウム6% | 0.02%(消毒薬を300倍になるように水で薄める) | 300倍にうすめた消毒液に5分程度浸した後、水洗いしてください。 |
【注意事項等】
- 消毒薬を取り扱う際には皮膚や目にかからないように注意してください。皮膚についた場合は、水と石けんでよく洗い流し、目に入った場合は、水で15分以上洗い流し、医師の診察を受けてください。
- 消毒液をペットボトルへ移し替えないでください。誤って飲んでしまう事故につながることがありますので、必ず使い切ってください。また、他の消毒薬や洗剤と混ぜないでください。
- 消毒液の入っていたバケツやじょうろなどは、使用後、十分に水で流してください。
- 床下の消毒・乾燥用に消石灰を撒くことについては、方法や効果について明確に示されたものがありません。消石灰は、水に溶けると強アルカリ性となるため、使用する場合には、目や皮膚につかないように、また、口に入らないよう十分注意してください。
- 家屋の清掃後など、手指等の消毒をするときは、消毒用エタノール(濃度70%以上)が適しています。乾燥した状態の手指に消毒薬をつけてしっかりすりこんでください。
また、特別出張所によるり災証明の調査で床上浸水と判断された家屋にお住いの方で、希望される方には消毒薬(ベンザルコニウム塩化物液10%)を配布しています。
お問い合わせ
環境衛生担当
大田区大森西一丁目12番1号 大森地域庁舎
電話:03-5764-0694
FAX :03-5764-0711