独立行政法人　国際協力機構（JICA）が発行する「ジェンダーボンド」の購入について

JICAは、日本の政府開発援助（ODA）の実施機関として開発途上国への国際協力を行っており、有償資金協力事業に必要な資金調達のために債券を発行しています。

世界では、教育や雇用、政治参加などの様々な面において、能力ではなく性別を理由とした女性に対するジェンダー格差や不平等が存在し、改善に向けて様々な取り組みが行われています。今回のジェンダーボンドは、新型コロナ危機を受けて一層浮き彫りとなった開発途上国のジェンダーの課題に対する取り組みを強化するために発行されました。

調達された資金は、「ジェンダー平等や女性のエンパワメント（女性の活躍推進）」を主目的とする事業などに使用される予定です（例：女性事業主向けの融資事業、女子教育、都市鉄道建設事業における女性専用車両、防犯カメラ、女性用トイレの設置）。

JICAが発行する債券への投資は、開発途上国の貧困削減・持続可能な経済成長を後押しし、地球規模の環境問題・社会課題の解決に貢献することで持続可能な国際社会づくりに繋がるものです。日本政府からは、SDGsを達成するための具体的な施策の一つにも位置付けられています。

大田区は「国際都市おおた」の実現に向け、このような投資により、持続可能な社会の形成・発展に貢献できる取り組みを進めてまいります。

大田区
令和3年10月