臼田坂
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更新日:2016年4月1日
大田文化の森前から北西に曲って荏原町へ抜けるバス通りの坂道です。
昔から馬込より大森へ出るには、この坂と闇坂が主な道でした。このバス通りを昔は田無街道と呼んでいました。馬込を抜け、荏原町から三軒茶屋を経て田無へ通じる街道でした。
明治4年に東京府制が施行されてからもこの道路は府道第56号大森田無線と呼ばれています。
臼田坂の坂名については、坂のあたりに臼田姓の家が多かったので、この名が起ったといわれています。
また、坂周辺には大正末期から昭和初期にかけ、萩原朔太郎、川端康成、石坂洋次郎など多くの作家が住み、「馬込文士村」という言葉も生まれました。文士村のメインストリートであったこの坂も、当時は今日と異なり赤土の急坂でした。萩原朔太郎の散文詩「坂」は、この頃の臼田坂あたりを魅力的に描写しています。
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