令和5年度予算の概要

　
　令和5年度予算（案）がまとまりました。令和5年度は、『地域課題に立ち向かい、ひととまちに寄り添い、豊かさと成長が両立する持続可能な未来への歩みを着実に進める予算』と位置づけました。
　感染症対策や自然災害への備え、急激な物価高騰等に直面する区民生活・区内経済を支える安全・安心を確保する取組、急速に進む少子高齢化、世帯構成の変化、複雑・複合化する地域課題を捉えた包摂的な地域づくりに向けた取組、世界共通の課題であるSDGsや脱炭素化を意識した取組、地域経済の持続的な発展と魅力あるまちづくりに向けた取組など、将来を見据えた取組に向け、施策の新陳代謝を進め、限りある経営資源を効果的・効率的に配分し、予算を編成しました。

　特に、2040年の将来を見据え、またその先の未来への歩みに向け、今、必要な施策として、まず、「子ども」施策では、出産・子育て世帯を支援する取組として、出産・子育て応援事業、転入子育て家庭面接、産後家事・育児援助事業等を、また、未来を担う子どもたちを育む取組として、小中学校の特別支援教育の充実を、国際教育の推進として、おおたグローバルコミュニケーションの新設等を進めてまいります。「環境」施策では、2050年脱炭素社会の実現に向けた第2次大田区環境基本計画の策定、環境に配慮した住まいへの取組支援として住宅リフォーム助成事業の拡充、ゼロカーボンシティ推進に向けた事業者支援としてものづくり工場立地助成の拡充等を進めてまいります。「まちづくり」施策では、都市機能を充実し、活気あふれるまちを目指す取組として、新空港線の整備促進事業をはじめ、各種沿線まちづくり事業の加速化等を進めてまいります。　

　こうした考えに立ち、予算規模は、一般会計で3,147億6千万円余、前年度比約139億円、4.6％増の予算といたしました。
　本予算（案）を基に、持続可能な自治体経営を推進しつつ、豊かさと成長が両立する持続可能な未来への歩みを着実に進め、73万区民の皆さまのご期待に応えてまいります。

令和5年2月　　大田区長