【プレスリリース】約60年前の海苔づくりの風景を再現 海苔網の生育状況の観察
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更新日:2024年1月4日
日時
1月14日(日曜日)、28日(日曜日)午後0時30分から1時30分まで
内容
大森 海苔のふるさと館では、毎年、大森ふるさとの浜辺公園の人工海浜にて、約60年前まで行われていた大森の海苔づくりの方法で海苔の生育観察をしています。この事業は、かつての大森の海苔づくりの風景の再現と、地域の児童や生徒の教育目的で行っています。
昨年12月9日(土曜日)に、昔ながらの支柱式で海苔の胞子がついた海苔網を張りました。現在、海苔は順調に生育を続けており、1月14日(日曜日)に当館ボランティアと職員が海苔の生育状況の確認を行います。成長している場合は、海苔の収穫も行い、生育が順調な場合は、1月28日(日曜日)にも同様の内容を実施する予定です。
令和2年度と3年度は、60年以上前に「本場物」と称された大森産の海苔を思わせる柔らかく黒々とした海苔が収穫できました。令和4年度は海苔が生育したものの収穫直前に食害にあった可能性が高く、わずかな量しか収穫することができませんでした。そこで、今年度は食害対策を強化して対応しています。
<大森の海苔の歴史>
大田区大森は、江戸時代から昭和初期まで日本一の海苔生産地として栄え、大森産の海苔は「本場乾海苔」として称賛されました。また、大森は海苔づくりの技術を全国各地に伝えられたことから「海苔のふるさと」と呼ばれています。しかし、東京湾の埋立計画などに応じるため、約60年前の昭和38年春に最後の海苔採りをして海苔づくりの長い歴史に幕を閉じました。
<海苔の生育観察事業>
平成19年、大森ふるさとの浜辺公園が開園したことを契機に、地元の元海苔生産者が中心になって、再び大森の海で海苔を育てようという取り組みが始まりました。現在は元海苔生産者の指導の下、大森 海苔のふるさと館の職員とボランティアが協力しながら、日々、海での作業や生育の観察にあたっています。
令和3年度の海苔採りの様子
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