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東京国際空港A滑走路北側離陸左旋回の早期廃止を求める意見書(10月13日)
ページ番号:973856015
更新日:2010年10月19日
東京国際空港におけるA滑走路北側から離陸し、左旋回をする飛行機については、その騒音被害が区内内陸部に生じることから、大田区は長らくその廃止を求めてきた。左旋回の運用については、当時の運輸省と協議をし、平成12年7月から、朝7時、8時台の出発需要への対応として、1日5便を限度に認めてきた。とりわけ、冬の時期は北風時が多く、ほぼ毎日のように5便の飛行機が左旋回で区内上空を飛行するため、高い騒音値が記録されており、騒音被害や航空機事故等の安全性への不安の声が区民から上がっている。
東京国際空港は、本年10月末から新しく4本目のD滑走路が供用開始になる。この滑走路を活用することで、これまでのA滑走路からの左旋回は廃止することができるものと期待してきたところであるが、貴省からの再拡張後の運用に対する大田区への回答は、左旋回をこれまでの1日当たり5便以下から3便以下とし、今後の管制の慣熟を待って数年で廃止することを目標とする内容であった。
歴史的に、戦後48時間以内の強制退去をはじめとする地元住民の多大なる犠牲と忍耐、騒音による健康面への不安を払拭するためにも、左旋回の運用が継続されることを決して容認することはできない。
大田区議会は、空港周辺住民の安全と生活環境を守ることは何よりも最優先されるべきと考え、東京国際空港A滑走路北側離陸左旋回の早期廃止を強く要請する。
以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
平成22年10月13日
国土交通大臣 あて
大田区議会議長